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思いつくこと、思い出すこと、思いあぐねていること。それから時どきワイヤーワーク。

スティーブ・ジョブズの命日に寄せて(S)

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ずいぶん前に読んだ本の中に、

年をとると、欲しいものが引き算されていく」という一文がありました。

今でもそのフレーズをよく思い出すのは、

「引き算されていく」という表現もさることながら

「本当にそうなるのかなあ?」という懐疑的な気持ちもあったのでしょう。

 

私の30代はちょうどバブル期に重なっていて、

モノを所有することが豊かであることの象徴のような時代でした。

大量生産、大量消費の真っただ中ですね。

 

「起きて半畳、寝て一畳」という言葉があります。

誰が言ったのか由来ははっきりしないようですが、

人間の際限のない欲望を戒める言葉です。

 

そんな先人の戒めはどこへやら・・・。

物欲にまみれ、せっせと身の回りのものを増やしていったのが私の青春期です。

 

ブログを書き始めて、

ミニマリスト」を目指す方がとても多いことを知りました。

背景はいろいろあるようですが、時代が変わってきたのかもしれません。

 

今日はスティーブ・ジョブズの命日です。

彼が「ミニマリスト」を目指したのかどうかはさておき、

必要以上のものを持たない生活は、どんな豊かさをもたらすのでしょうか。

 

終活の本が売れてるようです。

そろそろ本気で考えなければいけない年になって来たのかもしれません。

 

それでは、また。

 

上毛三山とは関係あるような、ないような話(L)

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私が住んでいるところは、関東平野のはじっこです。

 

その先は、上毛三山と呼ばれる山々が連なっていて、

そこから吹き下ろす「からっ風」が名物です。

上毛三山とは「赤城山」「榛名山」「妙義山」ですが、

中でも「赤城山」は三兄弟の長男のような感じでしょうか。

 

話が横道に逸れてしまいますが、日曜日に開催予定だった

赤城ヒルクライム」も「榛名湖マラソン」も台風で中止となりました。

県外からも多くの方が参加者する大会なので、とても残念でした。

 

話を戻します。

 

下の子がまだ中学生くらいだったでしょうか、

カミさんと3人で映画を見に行きました。

住んでいるところから車で1時間くらいかかるところに、

県内初のショッピングモールができたのですが、

そこに最新の映画館が併設されたのです。

 

息子と私が見る映画に興味がないカミさんは、

開始時間が少し遅い別の映画を見るということでした。

 

両方の映画が終わって集合したら、

「新しいカードを作って節約できた」と自慢げです。

聞けば、映画を待つロビーでカードの勧誘をしていて、

「入会していただければ今日から映画が割引になる」と言われたようです。

 

その後モールの中をプラプラしていると、かみさんの携帯が鳴りました。

3人が立ち止まって、聞くともなく聞いていると

「・・・違います。イマイです・・・」

なにやら間違い電話のようです。

そんなはずはありません」とも言ってます。

間違い電話ならすぐ切ればいいのに、さらにやり取りをして、

「・・・はい・・わかりました」と言って電話を切りました。

 

間違い電話を受けて「わかりました」は変だと思いましたが、

とにかく映画館のロビーに戻るというのです。

なんだか釈然としない顔つきです。

怒ってるようにも見えます。

くっついて行った先は、カードの発行カウンターでした。

「電話をいただいたイマイです」

なぜか名前を強調しています。

 

すると係りの人が、1枚の書類を出してカミさんの前に広げました。

それは、どうやら先ほどカミさんが書いた、カードの申込書のようでした。

 

ところで、その手の書類には記入例として名前・住所が書かれたものがあります。

実際には、そのすぐ下にある行に自分の名前や住所を書き入れるのですね。

記入例の名前はローカルなものもあるようです。

 

係りの人が指差すところを見たカミさんが、

耳まで真っ赤にして「すいません」と頭を下げました。

記入例の名前は「赤城花子」でした。

 

どうやら、その通り書いたようです。

 

「自分の名前が書けなくなったらおしまいだね」と言います。

皆さん、そんなことはありません。

ご安心ください。

40前に書けなくなっても、生きていけます。

 

ちなみに、その後しばらくの間、

家では「アカギハナコ」と呼ばれていましたが、

観念して返事はしていたようです。

 

速報! ほてなブログ、新サービスを導入か(S)

 

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ブログサービスを提供する「ほてな」が、

年末に導入予定の新サービスの概要を発表した。

 

計画では、好評の「ほてなスター」をポイント化し、

商品と交換するという画期的なサービスである。

これにより、同様のサービスを提供している競合他社との差別化を進め、

圧倒的シェア獲得を目指すという。

 

ポイント交換率は、1,000「ほてなスター」を1HoP(ホップ)に交換する。

HoPとはHotena Pointの頭文字から取ったオリジナル単位であるらしい。

1,000ほてなスター=1HoPだ。

記事の文字数とスター獲得数との関係から導いた、最適の交換率だという。

 

交換アイテムについては、当面文房具や日用雑貨品等を考えているようだ。

現在、大手文具メーカーとの戦略的コラボモデルとして

「思いついたら、どこにでもすぐ書けるペン」の開発が最終段階にあるという。

相当良いらしい。何HoPで交換できるのだろうか?

とにかく、店頭では手に入らないのだ。

記者も欲しい。

 

なお、新サービスの提供についてはなんらかの縛りを設けるようで、

当面は記事数100以内の新人に限定されるようである。

モチベーションが上がるに違いない。

 

追記

どなたか、ちゃんとした企画書を作って、

はてな」さんに提案してみませんか?

 

それでは、また。

 

ハンドメイドの大量生産(LL)

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例によって、職の沿革表です。

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今回は自営の作家時代を経て、企業お抱えの作家(職)となった頃の話です。

 

その企業は郊外型の雑貨セレクトショップで、

当時20店舗近くを展開していました。

現在は更に店舗数を拡大し、売上も80億を超えているようです。

 

自営の作家時代といっても店(薬局)をやりながらだったので、

作家としての収入は微々たるものでした。

ワイヤークラフト の教室も開設しましたが、

半分シャレで始めたようなものだったので、

わずかな月謝をいただくばかりで収益にはなりません。

思いがけず多くの方に通っていただいたのですが、

「習い事で食べていくのは相当に難しいだろうな」と感じていました。

改善していくことは可能だったかもしれませんが、

途中から教室の仕組みを変えるのは難しいものです。

教室の在り方を十分イメージしないで開設した結果ですね。

 

ゴルフのプロもツアーで稼ぐ人たちばかりではなく、

レッスンで食べていく人たちがいます。

 

同じように、作家の目指し方も作品を売って収入を得ていくのか、

あるいは教室の運営でやっていくのかで方向性が変わるでしょう。

結果として、そのどちらもやっていくということになったとしても、

覚悟の決め方としてはどちらかを選択して進む方が良いのではと思います。

もちろん、

「自分が主催する楽しいサークルを作る」ことが目的であれば、

この限りではありません。

「多少の持ち出しはしょうがない」という覚悟さえあれば、

そのことがあなたの人生を豊かにしてくれるかもしれません。

収益を考えなくても良いのであれば、教室運営は楽しいものです。

 

さて、作品を売って生計を立てるとなると、そのための計画が必要です。

細かいことはまたの機会に書きたいと思いますが、

大事なことは大きな数字を想定して、小さな数字を確定する作業です。

簡単に言えば、一ヶ月の収入が30万円必要だとします。

30万円を生み出すには、

 ・300円のモノを1000個作る

 ・3,000円のモノを100個作る

 ・30,000円のモノを10個作る

 ・300,000円のモノを1個作る

の、どれかを目指すことになります。

3,000円のモノといっても、それを他の人に売ってもらう場合は、

手取り3,000円にはなりませんので、また少しややこしくなります。

 

とにかく売上金額と販売個数はトレードオフの関係にあるので、

その方向性をしっかり考える必要があるのですね。

また、作品の価格とそれを作る手間は一般的に正比例します。

手間がかかったものは、高い値付けになるものです。

ですので買いやすいものをたくさん作るのか、

高価な一点ものを目指すのかで悩むことになるのですね。

 

私は後者を選んで、とても苦労しました。

この辺りもいつか書きたいと思います。

 

雇われアーティストとなって一番変わったのは、

数を揃える必要が出てきたことです。

数というのはもちろん商品数です。

ハンドメイドである限り、あまり手がかからないものであっても、

制作数に自ずと限界があります。

根をつめて作り続ければ、作品の仕上がりにも影響してきます。

 

当初はチェーン店の本店だけで販売していたのですが、

すぐに全店投入となりました。

店頭では最低ロットがありますので、

20店舗で販売するとなると、ざっくり単品で200個が必要になるわけです。

複数アイテムを同時に投入するのが基本ですから、

全店投入となると相当の数が必要となります。

 

1人の人間が寝ずに作っても追いつく数ではありませんので、

この時点で制作は外部に委託することになりました。

中国です。

 

中国で手作りしてもらうわけです。

 

私の役割も変わりました。

商品の見本作りですね。

 

実物(商品見本)に仕様書を付けたものを中国に送り、

それに基づいて向こうで作られたものが、

サンプルとして日本に送り返されてくる仕組みです。

外部で作ってもらうためには、作り易くしておく必要がありますので、

当然それを考慮して見本を作ります。

 

ところが、すご〜く簡単な作りなのですが、

送り返されてきたものをみると、呆れるほどの出来です。

現物と仕様書まであるのに、一体どうすればこうなるのかがわかりません。

 

改めて、その箇所を指摘した仕様書を送ります。

 

次に送られてきたものは、指摘した箇所は直っているのですが、

ファーストサンプルの時には問題なかった箇所が勝手に変更されています。

 

また、それを指摘して送ります。

「これを作ってね」と送れば「はいよ」といって出来上がるわけではないのですね。

 

信じがたい話ですが、これを3~4回繰り返します。

 

中国の工場でサンプルを作ってくれる人は、

その工場で一番腕の立つ人です。

技術がないのかやる気がないのかさっぱりわからないのですが、

それでも「まあ、これでいいか」としたモノが送られてきた時点で、

ようやく決済をします。

 

最初の発注の総数は8,000個くらいだったでしょうか。

コンテナーを埋め尽くした商品が工房に着いた時の感動は忘れられません。

大きなダンボール箱で100個以上あったでしょうか。

ダンボールの中には厚紙の箱に入った商品がぎっしり詰め込まれています。

 

サプライズはその後でした。

 

高揚感が覚めない中で、その箱から商品を出してみて我が目を疑いました。

それは修正を繰り返して最後にたどり着いた、

最終サンプルと同じもののはずですが、

一周回って最初のファーストサンプルよりひどい商品だったのです。

普通の検品とは箱の潰れや商品数の確認ですが、

それどころの話ではありません。

 

結局、そのうちの5,000個位を手直した記憶があります。

クラフトをやってる方ならご理解いただけると思いますが、

「ゼロから作った方が早いかも」という作業でした。

 

後でわかったことですが、

工場では『GO』が出た時点で、一斉に作り始めます。

問題は、一番腕が立つと思われる人のレベルがさっき書いた通りなので、

他の人のレベルは「推して知るべし」ということだったのです。

 

ハンドメイドとは、本来ワン・ハンドメイドなのですね。

企業人作家になって、最初に学んだことです。

 

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長くなりましたが、

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ハンドメイド作家を目指す人の参考になればと思い、この記事を書きました。

 

実際に、作家を目指す人を応援するブログはいろいろありますが、

とても丁寧に記事を作っている方を勝手にご紹介したいと思います。

私はペンチしか使えませんが、その使い方の説明など

私よりよっぽどわかりやすいです。

それでは、また。

 

 

 

はてなスター(SS)

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はてなスター」をいただくと連絡がきます。

 

初心者にはモチベーションを維持する上で、

とてもありがたい仕組みです。

 

ところで、過去に最も多くの「はてなスター」を獲得した人は誰なのでしょうか?

その方は、いったい幾つの星を獲得したのでしょうか?

謎が深まります。

 

キングなのか、クイーンなのか?

もしかしたら、LGBTをカミングアウトした方かもしれません。

想像が膨らみます・・・。

 

1000の記事に、1000人が「はてなスター」を付ければ百万です。

 

かの「百万本のバラ」に対抗できるのは、

「百万個のスター」以外に考えられませんが、

いまいちゴロというか、語感が悪いような気もします・・・。

 

どこかに、そういうランキングはあるのでしょうか?

私が知らないだけで、あっても不思議はないでしょう。

 

片や、スターを付けられないようにしている方がおられます。

粋というか、かっこいい。

 

その潔さを見習いたいものですが、

私にもいつかそんな日がくるのでしょうか。

 

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それでは、また。

 

 

 

SS-S-M-L-LL(M)

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急に思いついたのですが、

記事のタイトル横に文字数の目安を入れることにしました。

 

なぜかと言うと、

50記事を越えたので今まで書いたものをいくつか読み返してみたのですが、

文章が長すぎないか?と、気付いたのです。

タイトルは抽象的で本文を想像するのが困難ですし、

記事で言いたいことは、ほとんど最後の方に書かれているので、

全部読まないとオチがわかりません。

全部読まないとわからないのに、文章が無用に長すぎます。

 

もちろん長いこと自体に問題があるわけではありません。

読み応えのある記事を好む方もいらっしゃるでしょう。

 

しかし、空き時間に“ささっ”と読もうとしたのに、

なかなか終らない話に途中でやめてしまう人がいたかもしれません。

だとすると、とても残念です。

 

他の方のブログを拝見していたら「この記事は3分で読めます」との案内や、

ずばり文字数を記載していることを発見しました。

 

読者に優しい配慮です。

 

さっそく真似をして文字数を書けばいいだけなのですが、

負けず嫌いなので、別の方法でお知らせしたいと考えました。

 

こんな感じです。

  例)大阪の夜 ⇒ 大阪の夜(L)

 

表示の案内/記号と内容

SS

400文字以内

S

800文字以内

M

1000文字以内

L

2000文字以内

LL

2000文字以上

 

表示をよく見ると、なんだかうっとうしい感じもしますが

せっかくの思いつきなのでしばらくやってみようと思います。

 

もちろん長い文章を一気に読んでいただけるよう、

文章力を磨くことの方が大事なのは言うまでもありません。

重々承知しております。

 

しかし、少し書いたぐらいで文章が上手くなるはずもありません。

テーマの一貫性のなさやバラバラな文体、

見にくいレイアウトデザインも気になります。

出きるところから、少しずつ改善したいと思います。

 

ですので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

これで終わったら全く内容がないので、1つクイズを出します。

ある時から、このブログタイトルの旗持ちをレゴのミニフィグにお願いしています。

今まで登場したミニフィグは全て別人(?)です。

 

ところで、ミニフィグの肌、つまり顔の色は何色でしょうか?

実は、全て一緒です。

時間があったら確認してみてください。

もちろん、お手元にあったらそれも見てください。

 

答えは黄色です。

 

最後に、さっきからずっとガン見されてるので一枚アップさせてください。

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それでは、また。

 

夢見る人に話しかけてみた・・・

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 私が大好きな、仲の良い夫婦がいます。

 

奥さんは、服飾雑貨のデザイナーをしていて、

昨年は社長賞をいただいたと言っていたから、

とても優秀なんだと思います。

洋服好きの人だったら知らない人はいない上場企業です。

なのに、何1つ自慢めいたことは言いません。

 

彼女は仕事柄、海外出張が多く、

特に生産拠点のある中国へは、よく行くようです。

彼は家にいて、自分の仕事をしています。

 

物語はベッドの中。

夜中のことです。

 

彼女の寝言に気づいた彼は、耳をそば立てました。

どうも中国にいるようだけど、よからぬことが起きたらしい。

 

よく聞くと、中国人のアテンダーに助けを求めているみたいです。

どうやら出張中の中国で、バッグを何者かにひったくられた夢らしい。

アテンダーの中国人を盛んに呼んでいるのだが、どうやらこう聞こえます。

 

「きんぎょくさん、きんぎょくさん・・・」

 

夢を見ている人に話しかけてはいけないみたいだけど、

それを知ってか知らずか、思わず彼は話しかけてみました。

 

「なんか “キン◯マ”  みたいな名前だなあ」

     *すいません。一応伏字にしてみました。

 

夢の中にいた彼女は旦那の声に思わず

「ぷふっ・・・」と返したそうです。