東京まで77.7マイル

思いつくこと、思い出すこと、思いあぐねていること。それから時どきワイヤーワーク。

セクシィ(S)

f:id:wired1997:20190206183005j:plain

気がつくと、自然に口ずさんでいる曲がある。

繰り返し繰り返し、きっと何百回も聴いて、

自分にとってのソウル・ソングになっている曲。

そんな曲ってたくさんないけれど、

そのなかの1曲を、なんだか無性に聴きたくなった。

 

レコードに手をかけてから、

ふっと「YouTubeにもあるのかな」って思い、

探してみた。

 

検索に『石川セリ』と打ち込んだら、

どんどん出てくるのでびっくり。

その中で、ある1本に目が止まった。

石川セリを聴いていた当時、

同じようによく聴いていた人との共演版が、

アップされていた。

YouTubeって本当にすごい。

 

センターでギターを抱えた人が、

誰だかわからないくらい変わっていたけれど、

歌い出して、その声を聞いて、

やっと下田逸郎だとわかった。

30代で芸能界を離れたくらいまでしか知らなかったけど、

また音楽の世界に戻っていたんだ。

 

聴きたかった曲は、彼が石川セリのために書いた曲。

井上陽水と一緒になった後、

彼女は引退したのかと思っていた。

最近の音楽事情は、全く知らない。

調べたら51歳の時に大動脈解離を発症し、

「大手術を受け、生死を彷徨った」とあった。

その後、また歌うようになったみたい。

声が出にくいのはそのせいなのかな。

 

驚いたのは、

このライブ収録時の彼女は、たぶん60歳。

30年以上前の「セクシィ」な詩に、

全く置いて行かれないほど、

艶があって可愛くて魅力的。

こんなチャーミングな60歳を、他に知らない。

懐かしさだけだったら、

決してそんなふうには思わないだろう。

歌い出しのオクターブ違い(?)も含めて、

本当にチャーミング。

 

大好きな二人の共演を聴いてもらえたら嬉しい。

渡辺香津美のギターも素晴らしいです。

youtu.be

YouTubeのすごさは分かったけど、

感謝したのは初めて。

自分への宿題(S)

f:id:wired1997:20190204183319j:plain

昨日はある団体の新年会に出席し、

帰宅は9時を回ってしまいました。

 

来賓挨拶は中曽根弘文氏の予定だったようですが、

秘書の方の代読となりました。

「本会議が長引いていて・・・」ということで、

とんぼ帰りも叶わなかったということでしょう。

続いて挨拶をされた市長も、

乾杯を済ませると席を立ちました。

政治家という仕事もなかなか大変です。

 

40人程度の席なので、ささっとご挨拶をすませ、

あとは図々しくも隣の方(8才先輩だった)に、

色々なことを教えていただいたりして、

楽しい時間を過ごしてきました。

この方は、その団体の理事をしておられます。

 

閉会間際に、

「あくまで個人的な興味なのですが」と断って、

その団体に属するある企業について、

少し前から疑問に思っていたことを、

かましくもお尋ねしました。

正直、ちょっと答えにくい質問です。

「まあ、それはね・・・」と濁されるかと思ったのですが、

ある比喩を持って、私の愚問に応えてくださいました。

 

残念なのは、比喩そのものはとても明快なのですが、

「そういうことなんですね」という答えがわかりません。

 

次にその方にお会いするのは、

1年後になるかもしれません。

それまでに思い付くのか怪しいのですが、

それより何よりお聞きした事すら忘れそうなので、

あえて備忘録として、

ここに書きとどめておくことにしました。

 

つまらない記事にお付き合いしてくださったことを、

お詫び申し上げます。

せめて、料理の写真を1枚上げておきますので、

これでご勘弁を。

f:id:wired1997:20190202114145j:plain

よい週末をお過ごしください。

 

それでは、また。

嬉しかったことを伝える(S)

f:id:wired1997:20190204183454j:plain

誰かと話していて

「それ、自分も好き」っていうことは、

ありそうでそんなにない。

それって、すごく嬉しい。

 

ブログを書き始めて、

想像もしていなかったのに、

ここのところ、

そのことばかり書いている。

自分でも呆れるくらい、

わかりやすい。

 

キリがないのでこの気持ちを収めるために、

気分を図形化して見た。

ちなみに、

「それ、自分も好き」って音楽の話。

 

まずは、図形1

f:id:wired1997:20190131213823j:plain

洋楽:邦楽=9:1

これ(長方形)が自分の好きな音楽ジャンル図だとして、

ブルーの丸が一致(共感・共有)した場所。

  *正確には勝手に一致したと思い込んでいる場所。

書いてみたけど、どうもピンとこない。

この図を見た人が、

「そうなんだ。良かったね!」

と、思ってもらえるとは、とても思えない。

 

そこで、図形2

f:id:wired1997:20190131214143j:plain

A君(私)とB子(敬称略)は遠く離れているけれど、

たまたま、音楽の話になった。

どうやらB子も洋楽と邦楽の両方を聞くようだ。

何度か話して(直接ではありません)みたら、

あ~ら不思議・・・

『かさなるじゃん!』

 

少し、はしゃぎ過ぎなので、

嬉しかったことを伝えて、

そろそろ落ち着きます。

 

それでは、また。

歌詞(L)

f:id:wired1997:20190130212640j:plain

ルナさんが

「流れるようなきれいな文章」で、

このブログを紹介して下さった。

ありがとうございます。

ここと違って素敵なブログですよ。

 luna (id:luna117)

 

 

なので気張って

「しっとりした」記事を書こうかと思ったけど、

今日は朝っぱらから元気になるミュージックビデオに見とれて、

その高揚した気分が残っているので、

また音楽の話。

 

 

1月26日の記事「ロンドンブーツ」で、

好きな音楽ジャンルの変遷を少しだけ書いた。

ロックから始まって、ジャズまで行ったこと。

書き忘れたけど、どのジャンルもほぼ洋楽。

最初にのめり込んだ1970年代のロックと言えば、

そもそも洋楽しか選びようがなかった時代。

ロックに何を求めていたのかと言えば、

圧倒的な音の厚みとリズム。

次にメロディー。

当時の邦楽ロックに、それはなかった。

  *あくまで個人の感想です。

それからボーカルの声量。

当時の日本人ロッカーに、

圧倒的な声量を持った人はいなかった。

  *あくまで個人の感想です。

結果、感覚的な言い回しだけど、

邦楽のロックはスカスカだった。

  *あくまで個人の感想です。

当時はレコードの時代で、

LP1枚の値段は¥2,300~¥2,400くらい。

とにかく洋楽も邦楽も、

どんなミュージシャンでも値段は一緒で、

それがすごく不思議だった。

なので、日本のロックグループに、

¥2,300は出せなかった。

  *あくまで個人の感想です。

 

ここまで読んで、

感の良い方はお気づきかもしれません。

タイトルに書いちゃいましたしね。

そう。

リズム、メロディーって来て、

歌詞はどうなってるの?ってこと。

 

なぜか?を手っ取り早く言うと、

英語の歌詞は意味がわからなかったので、

当時そこは無視して聴いていたってこと。

日本語訳のないレコードもあったし、

どうせ「愛してるぜBaby~」とか言ってんだろって。

そのうち英語の歌詞カードも見なくなりました。

 

でも心の片隅で、

歌詞を理解しないで聞いている事が、

ほんとは気になっていた。

楽曲の理解なんて難しいことじゃなくって、

なんか勿体無いような、損してるような・・・。

歌詞カードを目で追いながらでは、音に集中できません。

一緒に入ってこないと意味がないので、

入ってこないのは「無い」ものみたいにしてたけど、

ほんとは「有る」わけだから・・・。

 

フュージョンやジャズを聴き出したのも、

かっこつけて「ジャズ聴いてます」みたいな

オバカな理由だけじゃなかったのかもしれない。

だからそっちに行っても、

インスト(ボーカルなし)を好んでいたのかな。

 

BEGINの「ボトル二本とチョコレート」に

こんな歌詞があります。

 ジミー・ペイジに憧れて

 ギター弾いてたあいつが

 演歌歌って泣いてる

 やっぱ俺たちどうにも日本人だよなぁ~

youtu.be

 

わかるような気がするというか、

わかるような気がしてきちゃった・・・。

 

リズムより、メロディーより、

なんだか歌詞が沁みることが多くなってきました。

 

そんなこと、あんまりなかったのにね。

ブログを始めたからかもしれません。

言葉の重みを感じます。

 

それでは、また。

 

 

約束したプロモーションビデオ(S)

f:id:wired1997:20190129184647j:plain

音楽が「嫌い」って言う人はあまりいないけれど、

そうかと言って「大好き」って言う人も、

それほど多くない気がする。

 

今は違うけれど、

シネコンとかが出来る前の話。

映画の話をする人はたくさんいたけれど、

映画館はいつもガラガラだった。

「趣味は映画鑑賞です!」って言う人は

ほんとにいっぱいいるのに、

みんなどこで見てるんだろうかと不思議だった・・・。

 

まあ映画の話はまたにして、

今日のテーマは音楽。

 

そもそも「おんがく・・好きですか?」って聞き方は、

よく考えるとなんとも答えにくい質問だ。

好きか嫌いかの2択で答えるとすれば、

あえて「嫌いです」と言い切るのは、

相当勇気がいるかもしれない。

だから、

「おんがく・・好きですか?」って聞いてみると、

「ふつうかな」って答える人が、多いのかもしれない。

聞いた方も

「ふつう」って答えじゃよく分からないけど、

まあそんなに好きじゃないんだなってところに落ち着く感じ。

 

実はそんなことはどうでも良くって、

ただ、「好きなミュージシャンが一緒だ!」

って分かったところで、

一気(いっき)に親しみが増すことを、

最近実感したのだった。

それが嬉しかったので、

今までほとんど書いてこなかった音楽ネタが続いている。

今日は、とりあえず約束したPVを上げます。

 

文化も宗教も、そして争いも超えられるのは、

たぶん音楽かなって気がしてきます。

そんな大げさなことじゃなくって、

もしあなたに好きな人がいたら、

2本目のPVは、

その人を想って聞くと、ぐっと来るかもしれません。

よかったら、ご覧ください。

それでは、また。

 

「Sittin’ On The Dock Of The Bay」

「Stand By Me」

youtu.be

 

youtu.be

印象(S)

f:id:wired1997:20190128221744j:plain

自分のことを一番知っているのは自分に違いないけれど、

だからと言って、自分のことを的確に他人に説明するのは、

案外難しい。

 

その人の印象は、本人というよりも、

そもそも他人が決めるもの。

「そう?思われてたんだ。びっくり!」ってことは、

誰しも経験していると思う。

 

大体、印象なんて相当いい加減なもので、

それから割りと早い段階で付いてしまう。

さらに印象と言うのは1度決まってしまうと、

そう変わるものではないらしい。

まあ、勝手に品定めしておいて、

あとは大概ほっとかれるということだ。

 

印象をレッテルに置き換えてみると、

それを剥がすのが容易でないことがよくわかる。

なので、第一印象が大事だというのは、

まったくその通り。

「第一印象がその後の人間関係を支配する」

と言う人もいた。

 

ところで他人が決めた自分の印象を知って、

それならと、それを演じていることはないだろうか。

印象を「周囲の期待」と勘違いしたりすると、

それに応えようとしてそのイメージを演じるのだ。

それが、なりたい自分であれば問題ないけれど、

そうじゃなかったら辛くなるに違いない。

 

文は人なりと言う。

読後に思うのは内容だけではなく、

「どんな人が書いてるのだろう」という想い。

ことばづかいに自然と人柄が滲み出るし、

だから内容と人柄を合わせて納得したりする。

それを味わうのが楽しい。

 

自分は何者でもないし、

何者にもなれないけれど、

どうせ読むなら、

そんな記事が読みたいし、

そんな記事が書きたい。

 

それでは、また。

 

追記(私信)

不思議な偶然かもしれないけど、

なんかすごく嬉しかったので、

引っ張り出してパチリ。

f:id:wired1997:20190128221849j:plain

f:id:wired1997:20190128221952j:plain

ジャニス・ジョプリンとビリーホリデーと、

昨日降った初雪に残っていた猫の足跡。

f:id:wired1997:20190128222119j:plain

冷たい雪に刻まれた足跡は、

なんかあったかそうで、

ポケットに入れた手紙はこんな感じかも・・・。

好き(S)

f:id:wired1997:20190127173844j:plain

好きと嫌いが割とはっきりしている。

昔からずっとそうだったし、

たぶんこれからも変わらないような気がする。

 

人の場合は好きと嫌いじゃなくって、

好きと苦手(にがて)になって、

その間にどちらでもない人たちがいる。

ほんとは嫌いな人もいるけど…ね。

割合は「1:8:1」くらいかと思ったけれど、

よくよく考えてみると、

「1:95:4」くらいかもしれない。

どちらでもない人たちが95%と圧倒的で、

この人たちが、付き合っていくうちに、

違うグループに移動することも稀だけどある。

 

不思議なのは「好きな人たち」で、

この人たちが他のグループに行くことはない。

とにかく何らかの理由で好きになった人は、

ず~と好きなままだ。

 

好きになる理由が決まっているのかというと、

自分でもはっきり説明ができない。

どこかでそのスイッチが入るのだろう。

あとで思い出し

「あの時だな」って分かる場合もあるし、

分からないこともある。

 

どんなに仲が良くったって、

年がら年中意気投合しているなんてことは、

きっとあり得ない。

それを期待して好きになるわけではないし、

全部好きじゃなくても、

それでも好きだって方が潔よい。

好きになるって、そういうものだと思う。

 

たった1%だけど、

この大切な人たちとの関わりの中でしか、

生きている本当の喜びを感じることは、

できないような気がする。

そして、哀しみや寂しさも。

 

好きになれる人はそんなにいないけれど、

自分はたぶんそういう人。

きっと変わらない。