東京まで77.7マイル

思いつくこと、思い出すこと、思いあぐねていること。それから時どきワイヤーワーク。

思い出すこと

バレーの舞台で王様役をした話(S)

たぶん40代最後の年だった。 知り合いに頼まれて、 生まれて初めてバレーの舞台に立った。 地元のバレー教室が開催する 定例の発表会だった。 ある演目で、団員に適任者がなく 知り合いに出演依頼がきたらしい。 役柄は女王様。 本人は承諾したのだが、 もう…

将棋にまつわる思い出(M)

30代の頃です。 子ども向けの将棋教室をやってみたくなり、 日本将棋連盟に開設の要件を問い合わせ 資料を送ってもらいました。 それを友だちに話したら、 「看板が必要だろう」と 早速作ってくれたのがこれです。 書体は彼のオリジナルで、 しかも、両面。 …

新シリーズ「MFB」スタート(S)MFB 1:酒と泪と男と女

はてなブログさんからの案内をきっかけに、 新たなシリーズが生まれる予感がするなどと もったいぶって書いてみたが、 本当は「予感」ではなく「予告」だった。 実際、記事タイトルも最初は予告としたものを、 記事を書き終えた後、予感に変えて公開した。 …

1年前の記事を読んでみる(S)

はてなブログから、 「1年前の記事を振り返りませんか?」 という案内が届きました。 届いたメールには、 「1年以上の長きにわたって ブログを継続いただいているユーザー様を対象に、 過去の同じ時期に投稿した記事を振り返るため」と、 記してあります。…

犬恋しい(S)

最初のワン子がうちに来てから一年後のこと。 一匹での留守番は寂しかろうと、 次の子を迎え入れた。 二匹の両親は一緒なので姉妹だった。 二匹はそれを知る由もなかったはずだけど、 本能でわかるのか、とても仲が良かった。 その後何年かして、 「二匹も三…

物は言いよう(LL)

将棋の藤井聡太七段の記事を読んでいて、 ある日、ある人の、ある言葉が蘇ってきた。 唐突だけど、私は将棋参段である。 三段と書かずに敢えて参段と書いたのは、 持っている免状に、そう記してあるからだけど、 そう書いた方が何となく強そうな気がするから…

男と女(LL)

浪人生として東京に出て半年くらい経った頃、 地元にいる友達から 「彼女が他のオトコと遊んでるよ」と忠告された。 当時付き合っていた女の子は、 自分が東京に出た後も、地元に残っていたのだ。 彼女は言ってみれば初恋の相手で、 中2くらいからの付き合…

パイオニアのプリメインアンプ(LL)

3月27日のニュースで、 パイオニアが「東証1部上場廃止」になったことを知った。 熱心なパイオニア・ファンと言うわけではないけれど、 その凋落を象徴するニュースに接し、 なんとも寂しい気がした。 音楽にのめり込んでいた10代最後の頃、 もっといい音で…

おとこ友だち(L)

代々木ゼミナールに通っていた頃(要は浪人中)、 勉強はそっちのけで麻雀ばかりしていた。 同郷の同級生が借りているボロアパートだけでなく、 時どき歌舞伎町界隈の雀荘でもやっていた。 その日も日付が変わったというのに、 しばらくジャラジャラした後、…

時どき思い出す約束(M)

先日あるウイスキーのキャッチコピーについて書いた。 「何も足さない、何も引かない」ってやつ。 ところでウイスキーとカタカナで書いたけど、 実は英語の綴りは2通りだ。 アメリカやアイルランドではWhiskey、 スコットランド(イギリス)を含む その他の…

セクシィ(S)

気がつくと、自然に口ずさんでいる曲がある。 繰り返し繰り返し、きっと何百回も聴いて、 自分にとってのソウル・ソングになっている曲。 そんな曲ってたくさんないけれど、 そのなかの1曲を、なんだか無性に聴きたくなった。 レコードに手をかけてから、 …

ロンドンブーツ(L)

他の方の記事を読んでいたら、 自分の好きなミュージシャンが取り上げられていた。 不思議とそれが続いたので、 自分も書きたくなってしまった。 思い返すと聴きたい音楽のジャンルは変わって行った。 70年代後半から80年代前半はロック。 だんだんとソウル…

言葉のチカラ(M)

40代の後半で、経営していた薬局を閉めた。 そこに至る詳しい経緯は、 まるで出来の悪い三文小説のようだったけど、 今更それを書く気にはならない。 とにかく、一生それで食べていけると思っていたので、 実際に閉店することを決意した前後は、 心身共に相…

オリーブの木の剪定(L)

雪が降る前にしておきたかったことのひとつ、 オリーブの木の剪定をしました。 収穫のための剪定と樹形を整えるための剪定では違うようですが、 剪定の時期としては、2月~3月を勧めている方が多いようです。 ですが、個人的には夏場のものすごく暑い日を…

将棋世界 その2(LL)

将棋ネタで記事を書いてみたところ、 以外にも多くの方に読んでいただき、 正直、驚いています。 将棋人口をレジャー白書で見てみると、 2017年の参加人口は530万人。 ところが2018年には700万人です! なんと、一年で170万人増ですね。 理由は最高齢プロで…

本読み(L)

昨日、 「本なんか、もう何年も読んでないな」と書いた後、 本が大好きだった父のことを思い出しました。 このブログは父が使っていた部屋で書いているのですが、 父が亡くなった今でも、本棚の本はそのままです。 反対側の壁も半分は同じ様に作り付けの本棚…

BLUE NOTE TOKYO (L)

仕事を終え帰宅する車の中で、 ラジオのチャンネルを、AFN Tokyo(810MHz)にしたら、 昔よく聞いたus3のカンタロープが流れてきた。 Ladies and Gentlemen as you know We have something special for you at Birdland this evening A recording for Blue N…

歯医者さんに行こう(LL)

例によって、職の沿革表です。 今回は薬局時代(自営)の頃のお話です。 最初の子どもが生まれたころの話です。 30代の始めでした。 育児本だか何だかの本に、 子どもが生まれる前に、 親の虫歯を治しておきましょうという記事がありました。 その理由は忘れ…

貫くということ(L)

私が中学生の頃は、映画と言えば西部劇が全盛の時代でした。 西部劇に付き物なのは、銃と馬です。 現代ではオートマチックタイプが主流かもしれませんが、 西部劇で使われていた銃は回転式拳銃と言われるもので、 一般的にはリボルバーと呼ばれています。 決…

ワンボール ツーストライク(L)

埼玉西武ライオンズが10年ぶりに優勝したお祝いと、 エンゼルスの大谷選手が新人王を取れることを願って、 タイトルはベースボール風にしてみました。 記事に野球はひとつも出てこないのですが、 スポーツものというか、家族の愛の形を描きたいと思います。 …

上毛三山とは関係あるような、ないような話(L)

私が住んでいるところは、関東平野のはじっこです。 その先は、上毛三山と呼ばれる山々が連なっていて、 そこから吹き下ろす「からっ風」が名物です。 上毛三山とは「赤城山」「榛名山」「妙義山」ですが、 中でも「赤城山」は三兄弟の長男のような感じでし…

夢見る人に話しかけてみた・・・

私が大好きな、仲の良い夫婦がいます。 奥さんは、服飾雑貨のデザイナーをしていて、 昨年は社長賞をいただいたと言っていたから、 とても優秀なんだと思います。 洋服好きの人だったら知らない人はいない上場企業です。 なのに、何1つ自慢めいたことは言い…

和歌山の夜

2015年9月12日、朝早く自宅を出て和歌山に向かった。 新幹線から乗り継ぎ、目的地近くの海南駅に着いたのはお昼近くであった。 駅から少し歩いてその日泊まるところを確認した後、 急いでタクシーで目的地である「秋葉山公園・県民水泳場」に向かった。 話を…

伊香保の夜

前回の「大阪の夜」を思いがけず多くの方に読んでいただけたので、 気をよくして今回は「伊香保」です。 伊香保は榛名山麓にある温泉地ですが、 ご存知の方も多いのではないかと思います。 2014年2月14日、金曜日。 昼過ぎから降り出した雪は勢いを増し、 …

大阪の夜

1度だけ、大阪に泊まったことがある。 なので、このタイトルで書けるのは今回だけかもしれない。 仕事を終えた後、同僚と居酒屋で飲み、ビジネスホテルに帰る途中での話。 まだ行き交う人が大勢いる道を並んで歩いていると、 後ろのほうから「チャリン・チ…

なんちゃってガーデナー vs 園芸爺さん

薬局時代の話です。 ある時、花屋に務めていた友達に ミニバラの苗を20鉢くらいもらったことがありました。 うどんこ病か何かが出てしまったようで、内緒で持ってきてくれたのです。 基本、こんな場合は商品として出せないので、廃棄処分にするようです。 当…

やられたぜ!三題 その3

タイトルは大事である。 なので毎回考えてしまう。 中身がないのでせめてキャッチーにしたら読んでいただけるのかと思い、 最初は「もってけドロボー!三題」としたけれど、 どうにも品がないし悪事を推奨しているとも受取られかねないと考え、 少し穏やかに…

やられたぜ!三題 その2

前回の“その1”では、店に三度入られたことを書いた。 wired1997.hatenablog.com その度に現場検証をするのだが、これが結構手間取る。 店を閉めておく必要はないけれど、 パトカーが停まっている駐車場に、敢えて入ってくるお客さまはいない。 当然その間は…

やられたぜ!三題 その1

皆さまのなかで、 過去に窃盗に合われた方は何人ぐらいいらっしゃるだろうか? 私は5回。 5回というのは、世間でも多いほうではないかと思う。 内訳は店(薬局)で4回、自宅で1回である。 「名付け三題」にならい、 5回をグループ分けした上で「やられたぜ…

「想定外」は「想定内」か

想定外という言葉が目立って聞かれるようになったのは、いつの頃からでしょう。 普通、想定外とは甚大な被害をもたらすような、自然の猛威を指して使われます。 確かにそうなのですが、東日本大震災における原発の事故に関しては、 人間の無力さを示すと言う…