サッチャー首相の言葉
通信教育の教材が届いた。
勤めている会社が人材教育に熱心なので、年に一回、無料で受講できるのだ。
自己啓発を自ら進んで出来る人間はあまりいないと思うので、
強制的であってもありがたい制度である。
社外研修など、費用は驚くべき額であるが、いろいろなところに行かせていただいた。
本当にありがたいと思う。
知らないことを知る、というのは楽しい。
知識が増えて行くことで、少しは利口になったような気がするからだ。
厄介なのは、知れば知るほど、知らないことが増えて行くことである。
昔は、知識や情報を持っていることが権力の源泉でもあったが、
誰でも瞬時にスマホで調べることができるようになってきた。
何かを知っていることがそれほどの価値を持たなくなってくるかも知れない。
「教育とは、結局、勉強したり覚えたりしたものが消えた後、何が残るかです」とは
サッチャー首相(当時)の言葉である。
ずいぶん前にどこかで読んだ記憶があるのだけれど、
この時代を予見していたのかどうかはわからない。
当時はPCすら普及していなかったはずである。
すでに時代はAIである。
さらに進化を続け、好むと好まざると、身近な生活にどんどん活用されて行くだろう。
本や辞書を持たなくても、なんでも端末が答えてくれる時代にあって、
先のサッチャー首相の言葉がより深い意味を持って迫ってくる。