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思いつくこと、思い出すこと、思いあぐねていること。それから時どきワイヤーワーク。

針金細工教室「ワイヤーワークの基礎 その1」

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「Wired」のイマイです。

 

今回はワイヤーワークの基礎について書きたいと思います。

ペンチを使ったこともないという人から、始めて間もない人までが対象です。

また、最初にお断りをしておくと、正直アクセサリー類を作った経験は少ないので、

そこを目指す人にとっては、あまり参考にならないかも知れません。

ご了承ください。

 

「Wired」については、当ブログの最初(名付け三題 続き)に少し書いていますが、

改めて簡単な年史を記します。

 

1997年   ワイヤークラフト工房「Wred」を開設

1999年   ワイヤーアレンジメント教室「Wired」を開設

2000年      創作活動を本格化

      「インターナショナル・ギフトショー」

      「ジャパンガーデニングフェア」等へ出展

       銀座三越の100周年記念時に、ワイヤーアレンジメントの教室を開催

      「花時間(カドカワ)」

      「フローリスト(誠文堂新光社)」等、全国誌に記事掲載

       TV、新聞、業界紙等の取材多数

2002年   作家として企業に就職

2006年   退職 活動休止

       就職

2018年   活動再開

       BASEにてショップ公開準備中

 

 *自営作家として活動後、企業にアーティストとして就職しました。

  雑貨セレクトショップで、チェーン展開をしています。

  現在の年商は約80億円あるそうです。

  作家としての活動期間はわずかでしたが、色々な経験をさせていただきました。

  現在は、別業種の企業に就職し、広報部に籍を置いています。

  そして2018年、少しずつですが創作を再開しました。

 

ところでワイヤーワークとは何でしょうか。

 

一言でわかり易く言えば、針金細工のことです。

世の中では「ワイヤーワーク」の他に「ワイヤークラフト」「ワイヤーアート」

もちろん「針金細工」等々、いろいろな呼び方があるようです。

私は、自身で始めた教室を「ワイヤーアレンジメント」教室とうたっていました。

それぞれに、その呼び方を使うことへのこだわりがあるかと思われますが、

要はワイヤー(針金)を使って、なんらかのモノを作ることです。

ワイヤーだけを使って作る場合は当然ですが、

他の素材を組み合わせて作ることも含めます。

 

日本語では針金細工と書きましたが、

細工とは手先を使って細かな物を作ることです。

また、そのようにして作られたモノ自体も指します。

秋田の銀線細工は約200年もの歴史がある伝統工芸ですし、

京都で作られている手編みの金網細工も有名ですね。

なのですが、青森の「ねぶた」の骨組みも、針金細工と呼ばれているようです。

ねぶたの大きさは幅9メートル前後と言われていますから相当の大きさなのですが、

やはり細工と言うそうです。

 

さて、ワイヤーワークですが、あなたが用意するものは、たった“ふたつ”です。

 

つまり、一式そろえたとして、そのあと興味を失って止めたとしても、

たいした損失にはなりません。

安心してスタートできるのが、ワイヤーワークの良さでもあります。

 

その“ふたつ”とは、ペンチとワイヤーです。

ここで言うペンチとは、モノをつかむところが先に向かって

段々細くなっていくタイプで、正確にはラジオペンチと呼びます。

ここではペンチといったら、ラジオペンチを指すと思ってください。

ペンチはいろいろなメーカーから、いろいろなモノが出ています。

ホームセンターにもたくさんの種類が並んでいます。

もちろん、100均にも置かれていますね。

いろいろあると書きましたが、そもそもペンチには規格(JIS)があり、

普通に売っているものの大きさはどれもほぼ一緒です。

全長が15~16センチぐらいのものであれば、最初は何を選んでも大丈夫です。

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さらに開閉バネが付くタイプと、付かないタイプに分けられますが、

個人的には開閉バネがつかないものの方が使いやすいと思います。

ちなみに、その上の規格はだいたい20センチです。

ただし、アクセサリーなどの繊細なモノを作る場合には、

小さなペンチのほうが作りやすいでしょう。

ここでは、基本的にアクセサリーを作ることはありませんので、

普通サイズを用意していただければと思います。

「私は手が小さいから」と、小さなペンチで始めると、

少し大きなモノを作るときに力が入らない場合がありますので、

やはり普通サイズで始めるのが良いと思います。

 

次はワイヤーです。

ホームセンターや手芸店、もちろん100均でも手に入ります。

ワイヤーの種類はたくさんあります。店頭では迷ってしまうかもしれません。

本当に、いろいろなモノがでています。種類がたくさんあるというのは、

素材、太さ、そして色のバリエーションが豊富だからです。

素材、太さ、色の組み合わせがあるので、アイテム数が多くなるのですね。

たとえば、アルミ素材で、太さは2ミリ、色は茶色とかです。

一般的には、鉄、ステンレス、銅、金、銀、真鍮のワイヤーは

その素材色で、単色です。

私が使うのはほとんど鉄なので、他のワイヤーについてはあまり詳しくありません。

もしかすると金(きん)素材の中にはピンクゴールドやイエローゴールドなど、

色の違いがあるのかもしれませんね。

 

どんなワイヤーを使ったら(買ったら)いいのかと言えば、

それはあなたが何を作りたいかで決まってくるのですが、

最初はアルミ素材のものが良いと思います。

太さは1.6ミリから2ミリぐらいのものです。

あまり細いとペンチの使い方がマスターできませんので、

少し手こずるぐらいの方が、上達するのではと思います。

 

私が教室をしていた頃の教材は、鉄のワイヤーを用いていました。

これは「Wired」が掲げていた基本コンセプトに沿ったもので、

生徒さんにもしっかりしたものを作ってもらいたかったからです。

 

ちなみに通っていただいた生徒さんは300人を超えたのですが、

これも「名付け三題 続き」に書いた通り、

薬局(薬、化粧品、雑貨)をやりながらの運営だったので、

それで利益をあげるつもりはありませんでした。

普通のお稽古事は、月謝の他に道具や材料費にも相応の出費がかかるものです。

「Wired」はシャレで始めたようなものなので、わずかな月謝のみで、

道具もワイヤーも教室に備えたものを使ってもらいました。

当然、赤字です。

経験から言って、趣味と割り切って教えるのならともかく、

収益をあげるのはなかなか難しいことのように思います。

 

話が横道にそれてしまったのですが、自宅で独学でやる場合は、

アルミアイヤーから入るのが良い思います。

 

次回は、皆さんの道具が揃った頃に書きたいと思います。

 

追記

ワイヤーワークのあれこれは、ほぼ同時に始めたBASEのブログに綴る予定でした。

ところが、はてなで最初に読者になって下さった方のブログを拝見したところ、

ハンドメイドに夢中とあったので、敬意を評し方針を変更しました。

ありがとうございます。