モンステラの骨折
あるとき、部屋のモンステラの葉の一部が折れていることに気付いた。
二年前ぐらい前のことだったと思う。
張り出した大きな葉の一箇所だけが 、
カクンと“うなだれている”ようになってしまったのだ。
植え替えのときなのか、移動させたときなのか、
はたまた横を通ったときにぶつけたのか、
覚えがないのだが葉脈を折ってしまったようだ。
ケガをさせてしまったのは自分の不注意には違いないので、
どうしたもんかと考え、とにかく手当をしてあげることにした。
普通の怪我ならバンドエイドだが、今回は骨折だ。
骨が折れたら添え木だろうと、考えたのがこれである。
材料は電気絶縁テープと針金。
まずはテープである。
手元にある色々なテープを取り出して、どれがいいのか考えてみた。
集めたのは、セロテープ、ガムテープ(紙)、クラフトテープ(布)、
養生テープ、水道管に巻いたりするビニールテープなどである。
すぐに剥げてしまってはダメだし、
そうかと言ってあまり接着力が強くても、
後々問題が起きる可能性がある。
治ったら、剥がしてあげるわけだから。
治療期間の見当はつかないけれど、ベタベタしてきてもいけない。
貼ったところが痒くなっても教えてはくれないから。
結果、Scotch電気絶縁テープにした。
一応考えたつもりだが、正直それほどの根拠はない。
決めてはブランドである。
ちなみに、シート状のマグネットを切って、
両面からくっつけるというのも考えたが、重量オーバーである。
負担を考えて、却下。
テープを貼っただけでは、折れた葉を元の形に支えられないので、
次は添え木に相当するモノを何にするかである。
同じように、楊枝、竹串、綿棒、ストローなどを集めて考えてみた。
家にあるモンステラの中でも、葉の大きさは群を抜いていて、
折れた箇所で約40センチの幅がある。
葉っぱとは言え、なかなかの重量である。
さらに、患部はなだらかな曲線を描いている。
結果、針金が選ばれた。
私は一応針金作家と呼ばれた男でもある。
素材は真鍮で、葉脈を挟むように、2本を配した。
念のため、再現したものを撮影したが、
イメージをつかんでいただければ幸いである。
何度か長さを調整しつつ張り替えたが、
現在の様子がこれである。
上から三枚目のところであるが、
表面から見た限りでは、怪我をしていたとは思えない。
裏側を見ていただきたい。こんな感じである。
とにかく、とても元気だ!
暑さが収まったら、そろそろ外してあげようと思う。
葉脈はつながったのかなあ?