東京まで77.7マイル

思いつくこと、思い出すこと、思いあぐねていること。それから時どきワイヤーワーク。

私の「Siri」

 

いい年をした大人がスマホに向かって話しかけるのは、どうも体裁が悪いものです。

使うことはなかったのですが、先日はじめてそれを使ってみました。

 

iPhoneに搭載されている音声アシスタントは「Siri」と呼ばれています。

いわゆる人工知能ですね。

たいがいのことにすぐさま答えてくれるみたいなので、相当頭がよいのでしょう。

 

古い友人と、あるコーヒーチェーン店で待ち合わせをすることになり、

そこへ向かいました。

行ったことのない店ですが、なんとなく見当がつくから心配ないと思って。

車で20分ぐらいの距離です。

「この辺だったかな」と思って来たのですが、

結局よくわからなくなってしまいました。

近くまで来ているのは間違いないのですが・・・。

 

車を停めてどっちに行こうか考えているときに、ふと「Siri」を思い出しました。

操作は簡単で、「一番近い○○はどこ?」と聞いてみたら、

すぐさま答えてくれたのですが、その答えが驚きでした。

 

地図まで付けて教えてくれた店は、今居る所から80キロぐらい離れていて、

到着に2時間以上かかるというのです。

あまりにおかしかったので、iPhoneを落としそうになったぐらいです。

 

待ち合わせた相手に

「悪いけど、今日はダメになった。そっちに行くのに2時間かかる」と言って、

Siriの話をしたら大笑いされました。

 

電話をしたところからその店までは、だいたい500メートルぐらいだったのです。

 

Siriは世界の人を相手にするわけだから、

もしかしたら1人(?)ではないのかもしれません。

端末によって割り振られているのでしょうか。

料金プランによって、賢さに違いがあることも考えられます。

ある意味、合理的ですからね。

 

そうだとすると、私のiPhoneを担当しているSiriは相当の「まぬけ」です。

 

それとも、私の聞き方が悪かったのでしょうか。

以来、Siriとは話してません。