私の「Siri」
いい年をした大人がスマホに向かって話しかけるのは、どうも体裁が悪いものです。
使うことはなかったのですが、先日はじめてそれを使ってみました。
iPhoneに搭載されている音声アシスタントは「Siri」と呼ばれています。
いわゆる人工知能ですね。
たいがいのことにすぐさま答えてくれるみたいなので、相当頭がよいのでしょう。
古い友人と、あるコーヒーチェーン店で待ち合わせをすることになり、
そこへ向かいました。
行ったことのない店ですが、なんとなく見当がつくから心配ないと思って。
車で20分ぐらいの距離です。
「この辺だったかな」と思って来たのですが、
結局よくわからなくなってしまいました。
近くまで来ているのは間違いないのですが・・・。
車を停めてどっちに行こうか考えているときに、ふと「Siri」を思い出しました。
操作は簡単で、「一番近い○○はどこ?」と聞いてみたら、
すぐさま答えてくれたのですが、その答えが驚きでした。
地図まで付けて教えてくれた店は、今居る所から80キロぐらい離れていて、
到着に2時間以上かかるというのです。
あまりにおかしかったので、iPhoneを落としそうになったぐらいです。
待ち合わせた相手に
「悪いけど、今日はダメになった。そっちに行くのに2時間かかる」と言って、
Siriの話をしたら大笑いされました。
電話をしたところからその店までは、だいたい500メートルぐらいだったのです。
Siriは世界の人を相手にするわけだから、
もしかしたら1人(?)ではないのかもしれません。
端末によって割り振られているのでしょうか。
料金プランによって、賢さに違いがあることも考えられます。
ある意味、合理的ですからね。
そうだとすると、私のiPhoneを担当しているSiriは相当の「まぬけ」です。
それとも、私の聞き方が悪かったのでしょうか。
以来、Siriとは話してません。