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思いつくこと、思い出すこと、思いあぐねていること。それから時どきワイヤーワーク。

将棋世界

 

私のblogを読んでくださっている女性の方の記事に、

藤井七段のことが書かれていました。

“ゲーム好き”とのことだから、将棋を嗜むのかもしれませんね。

驚きつつも、またちょっと将棋のことを書きたいと思います。

 

私は将棋が好きです。

いくつか趣味をもっていますが、何か一つにしなければならないとしたら、

最後に残るのは将棋だと思っています。

 

少し前ですが、藤井聡太くんの活躍により、

「将棋指しがお昼に何を食べたか」が毎日のようにニュースで取り上げられました。

まるで芸能人なみです。

こんな時代が来るなんて全く想像できなかったので、

将棋好きにとっては隔世の感があります。

 

物心ついた頃には指せたので、たぶん最初は父親に教わったのだと思いますが、

20代の頃に少し勉強して日本将棋連盟の参段(アマチュア)を取りました。

参段までは比較的簡単に取れるのですが、四段以上はなかなか取れないようです。

30を超えてからはほとんど「指す」機会もなく今に至っています。

なので、今の正しい棋力と言えばはなはだ心もとなく、

たまに将棋ソフトを相手に対戦してみますが、低いレベルでもなかなか勝てません。

 

ところで、先ほど「将棋を指す」と書きましたが大概のボードゲームは、

それをすることを表す動詞として「する」と言います。

トランプ、オセロ、バックギャモン、チェス、双六などなど、

みんな「する」と言います。

ところが将棋は「する」と言わずに「指す」と言うのですね。

 

ちなみに囲碁は「打つ」と言いますが、どちらも一勝負のことは「一局」と言います。

 

将棋が上達するためにはいろいろな方法があります。

・定跡を覚える

・手筋を勉強する

・いろいろな戦法を勉強する

・得意な戦法を持つ

・プロの棋譜を並べる

・詰め将棋を解く

・実践をこなす

 

いろいろあるものです。

 

それにしても覚えたり勉強したりするのは根気がいます。

もっと手っ取り早く強くなる方法はないかと思っていたら、

昭和の大名人・大山康晴先生が将棋世界(月刊の将棋雑誌)のインタビュー記事で

「上手になりたかったら、良い道具をそろえなさい」と書かれていました。

 

その通りに違いないと思って、少し無理をして新しい道具をそろえました。 

20代の後半でしたが当時はインターネットなど全くなく、

将棋雑誌に載っている碁盤店の小さな広告でしか商品が見られない時代です。

毎号、数店の碁盤店が広告をだしていましたが、それでも、

すごく少ない情報で商品を選ばざるを得なかった記憶があります。

相当迷ったに違いありませんが、数ヵ月後に新しい駒と盤を手に入れました。

書体は写真の通りです。

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道具をそろえて強くなったかというと、

正直なんとも言えません。

 

確かなことは、上達に近道はないということだけですね。