マラソン考(L)
9月ごろから続いていた怒涛のイベント参加ですが、
とりあえず明日が年内最後となりそうです。
面白い様に(本人はちっとも面白くない)土日が潰れて行くのも
いよいよ明日が最後です。
ところでイベントへの関わり方は様々ですが、
会社が社是に「地域社会貢献」を掲げていることもあり、
明日は仕事というより、ほぼボランティア活動です。
何をするかというと、マラソン大会の給水所係で、
走り去るランナーを励ましながら、
ひたすら紙コップに水とスポーツ飲料を満たして行きます。
こんなこともするのです。
「がんばって~」って感じでの社会貢献ですね。
この大会は今年で38回目ということですから、
伝統もあり、県外からの参加も多いようです。
私がお手伝いするのは明日で3回目ですが、
去年の大会で「ひやっ」としたことがあったので、
思い出しながら書いてみます。
持ち場の給水所に先頭ランナーが近づく前に、
先導車がアナウンスをしてくれるので、
いよいよ臨戦態勢に入ります。
上位ランナーはほとんど紙コップを取りません。
タイムと格闘しているので、
多分、そのわずかな時間も惜しむのではないかと推察します。
問題は中団以降の一群です。
走りながら紙コップを1つだけ取るのは、
意外に難しいようで、
中には取り損ねて前後の7~8個を、
なぎ倒してしまうことはよくあります。
当然、テーブルの上はびちゃびちゃになります。
こっちの着ている服もびちゃびちゃです。
あまりに多いので競技が終わった後、
試しに自分でやってみたのですが、
上手く取れませんでした。
邪魔する人がいなくてもそうなのですから、
集団で走ってきた中では難しいのだと納得です。
コップの間隔やレイアウトを工夫しながら、
補給の技を高めて行くのですが、
声がけも大事です。
「がんばって~」だけでは芸がないので、
いろいろなセリフを考えて応援します。
最近ではボランティアスタッフも評価されるので真剣です。
余裕がある人からは「ありがと~」と返ってくるのですが、
とあるランナーに「あとなんキロ~」と言われ、
とっさに「あと2キロ~」と答えました。
正直、2キロの根拠は全くありませんでした。
なんで2キロなのか、とにかく2キロと言ってしまったのです。
一緒に係をしていた同僚に聞いたのですが、
彼もわかりません。
2人ともコースの全容が頭に入ってなかったのです。
幸いというか、偶然というか、
マラソンの神様からの啓示だったのか、
嘘みたいですがゴールまでは、ほぼ2キロでした。
後でそれを知ってようやく安堵し、笑い話にできました。
(結果オーライとは言え、反省しております)
ところで、残り2キロと言われたのに、
実際は4キロあったとします。
大会に出るような人は、走り慣れてるので
多分2キロを走れば2キロ走ったとわかるはずです。
最後の力を振り絞って死に物狂いで2キロを走ったのに、
ゴールが訪れなかったらどうなるのでしょうか。
怒るでしょう。
怒るだけならともかく、体が持たないかもしれません。
最悪・・・。
怖くて書けません。
こんな場合、
結果的に嘘をついたことになる私は、
罪に問われるのでしょうか?
ボランティアも大変です。
それでは、また。