東京まで77.7マイル

思いつくこと、思い出すこと、思いあぐねていること。それから時どきワイヤーワーク。

マラソン考(L)

f:id:wired1997:20181210190345j:plain

9月ごろから続いていた怒涛のイベント参加ですが、

とりあえず明日が年内最後となりそうです。

面白い様に(本人はちっとも面白くない)土日が潰れて行くのも

いよいよ明日が最後です。

 

ところでイベントへの関わり方は様々ですが、

会社が社是に「地域社会貢献」を掲げていることもあり、

明日は仕事というより、ほぼボランティア活動です。

何をするかというと、マラソン大会の給水所係で、

走り去るランナーを励ましながら、

ひたすら紙コップに水とスポーツ飲料を満たして行きます。

こんなこともするのです。

「がんばって~」って感じでの社会貢献ですね。

 

この大会は今年で38回目ということですから、

伝統もあり、県外からの参加も多いようです。

私がお手伝いするのは明日で3回目ですが、

去年の大会で「ひやっ」としたことがあったので、

思い出しながら書いてみます。

 

持ち場の給水所に先頭ランナーが近づく前に、

先導車がアナウンスをしてくれるので、

いよいよ臨戦態勢に入ります。

上位ランナーはほとんど紙コップを取りません。

タイムと格闘しているので、

多分、そのわずかな時間も惜しむのではないかと推察します。

 

問題は中団以降の一群です。

走りながら紙コップを1つだけ取るのは、

意外に難しいようで、

中には取り損ねて前後の7~8個を、

なぎ倒してしまうことはよくあります。

当然、テーブルの上はびちゃびちゃになります。

こっちの着ている服もびちゃびちゃです。

あまりに多いので競技が終わった後、

試しに自分でやってみたのですが、

上手く取れませんでした。

邪魔する人がいなくてもそうなのですから、

集団で走ってきた中では難しいのだと納得です。

 

コップの間隔やレイアウトを工夫しながら、

補給の技を高めて行くのですが、

声がけも大事です。

「がんばって~」だけでは芸がないので、

いろいろなセリフを考えて応援します。

最近ではボランティアスタッフも評価されるので真剣です。

 

余裕がある人からは「ありがと~」と返ってくるのですが、

とあるランナーに「あとなんキロ~」と言われ、

とっさに「あと2キロ~」と答えました。

正直、2キロの根拠は全くありませんでした。

なんで2キロなのか、とにかく2キロと言ってしまったのです。

一緒に係をしていた同僚に聞いたのですが、

彼もわかりません。

2人ともコースの全容が頭に入ってなかったのです。

 

幸いというか、偶然というか、

ラソンの神様からの啓示だったのか、

嘘みたいですがゴールまでは、ほぼ2キロでした。

後でそれを知ってようやく安堵し、笑い話にできました。

(結果オーライとは言え、反省しております)

 

ところで、残り2キロと言われたのに、

実際は4キロあったとします。

大会に出るような人は、走り慣れてるので

多分2キロを走れば2キロ走ったとわかるはずです。

最後の力を振り絞って死に物狂いで2キロを走ったのに、

ゴールが訪れなかったらどうなるのでしょうか。

怒るでしょう。

怒るだけならともかく、体が持たないかもしれません。

最悪・・・。

怖くて書けません。

 

こんな場合、

結果的に嘘をついたことになる私は、

罪に問われるのでしょうか?

ボランティアも大変です。

 

それでは、また。