東京まで77.7マイル

思いつくこと、思い出すこと、思いあぐねていること。それから時どきワイヤーワーク。

鏡のよう(S)

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ブログを書くという行為は、

自分という人間を自分が知る上で、

最適なツールなのかもしれない。

もっと言えば、

否応無しに自分と向き合うことになるツールみたいだ。

 

頭の中がぐちゃぐちゃになるくらい考え続けていても、

そのままにしておけば、

翌日には大かた忘れているものだ。

何について考えていたのかを思い出せても、

どう考えたのかははっきりしない。

あ~じゃない、こ~じゃないと、

考え続けているようで、

実は言語化できない事も多い。

 

そんな頭の中のよもやまを、

ない頭でなんとか文章に仕立ててみる。

他人様が読んで下さるかもしれないので、

出来るだけわかりやすくしたいけれど、

そもそも頭の中はぐちゃぐちゃなのだから、

無理があるのは承知の上だ。

なので、当然と言えば当然、

読み返していて「ど~も違うな」と必ず思う。

 

やっと書き終えた記事は、

さっきまで考えていたことのほんの一部を、

写真のように切り取って固定した感じ。

ある一瞬に違いないけれど、

今の自分はもうそこにはいなかったりする。

 

一から書き直すのは面倒だから、

細かいニュアンスを書き直してみるけど、

どこかで手放さないと、

いつまでたっても公開できないので、

根負けして、まあいいかとボタンを押す。

 

それを読み返してみて、

自分はこういう人間なのかと、

少し違和感を覚えながら、

これも自分なのだと自分に言い聞かせる。

 

人は鏡を見ることでしか、自分を見ることができない。

ブログってそんな感じなのかも。