鏡のよう(S)
ブログを書くという行為は、
自分という人間を自分が知る上で、
最適なツールなのかもしれない。
もっと言えば、
否応無しに自分と向き合うことになるツールみたいだ。
頭の中がぐちゃぐちゃになるくらい考え続けていても、
そのままにしておけば、
翌日には大かた忘れているものだ。
何について考えていたのかを思い出せても、
どう考えたのかははっきりしない。
あ~じゃない、こ~じゃないと、
考え続けているようで、
実は言語化できない事も多い。
そんな頭の中のよもやまを、
ない頭でなんとか文章に仕立ててみる。
他人様が読んで下さるかもしれないので、
出来るだけわかりやすくしたいけれど、
そもそも頭の中はぐちゃぐちゃなのだから、
無理があるのは承知の上だ。
なので、当然と言えば当然、
読み返していて「ど~も違うな」と必ず思う。
やっと書き終えた記事は、
さっきまで考えていたことのほんの一部を、
写真のように切り取って固定した感じ。
ある一瞬に違いないけれど、
今の自分はもうそこにはいなかったりする。
一から書き直すのは面倒だから、
細かいニュアンスを書き直してみるけど、
どこかで手放さないと、
いつまでたっても公開できないので、
根負けして、まあいいかとボタンを押す。
それを読み返してみて、
自分はこういう人間なのかと、
少し違和感を覚えながら、
これも自分なのだと自分に言い聞かせる。
人は鏡を見ることでしか、自分を見ることができない。
ブログってそんな感じなのかも。