その後のパール(L)
先日(4/16)書いた、わんこの記事。
症状を見過ごして悪化させ、
結局、病院のお世話になったという情けない話。
不甲斐ない飼い主の立場としては、
書くのもためらわれたけれど、
公開後は多くの方からコメントをいただきました。
「うちの子は大丈夫かな?」と言う、ご心配も。
それに答える専門知識はないので、
せめてもう少し、丁寧に書いてみることにしました。
症状は「肛門嚢(こうもんのう)の破裂」
犬の肛門の左右には肛門腺と呼ばれる臭腺が一対あり、
この臭腺は袋状になっていて肛門嚢を形成しています。
通常は便をするときに一緒に排泄するのだけれど、
小型犬や中型犬はその能力を失ってきているようで、
本来は定期的に絞ってあげましょうと・・・。
いわゆる「肛門絞り」ですね。
飼い主がしてあげるのが一番だけど、
爪切りやトリミングをしてもらうときに、
一緒にしてもらう場合も多いと聞きます。
ちなみに、我が家で暮らしてきた歴代のわんこたち。
小型犬が多かったけど、
「肛門絞り」をきちんとやってあげた子は皆無。
今回のようになった子はいなかったので、
すっかり油断していました。
なので調べてみると、
個体差も相当あるようです。
話を戻すと、
生理ではなさそうなのに出血があり、
心配になって病院に行ったのが先々週の土曜日。
そして診断結果が「破裂」でした。
獣医さんからは、
「クスリが終ったころ、また診せてください」
と言うことで、4月20日に再受診。
待合で順番を待っている間、
壁掛けのテレビを見ていると、
それは飼い主に向けた
啓蒙ビデオのようなもなのですが、
歯の磨き方とか、躾がどうとかの後に、
なんと「肛門嚢」の解説が始まったのでした。
自宅で「肛門絞り」をする場合は、
シャンプーのときがいいみたいです。
知らなかった…。
ところで、
病院の診察台というのは不思議なもので、
そこに乗せられると観念するのか、
あまり抗うことなく先生の診察を受けます。
飲み薬はごまかしが効くのでなんとかなるけど、
患部に塗らなければならない軟膏など、
家ではすぐに察して塗らせてくれないのに、
なぜか、すごくいい子になります。
まあ不思議と言うより、流石と言うべきなのでしょう。
たしかに尻尾は入ってしまうけど、
ものすごく怯えた感じでもありません。
「だいじょうぶだよ~」とか、
声をかけるわけでもないのに、
わんこたちにも通ずる何か特別な能力を、
先生は持っているのでしょう。
サポートするスタッフも同じ。
飼い主がなんと言おうと、
基本的には犬も猫も話せないので、
ボディーランゲージで受け入れられない人から、
何らかの治療や処置を受けるのは、
その場で立ち会う飼い主にとっては辛いものです。
この病院は、その心配を感じたことがないので、
いつもいっぱいなんだろうと、
診察に立ち会いながら、改めて納得。
患部を触りながら
「かさぶたが出来てますね・・・」
「もうだいじょうぶですよ」と言われ、
やっと一安心。
クスリももう要らないとの事でした。
ちなみに、今回の治療費は、
初回6,200円、次が540円。
カラーについては、
お古があるので病院では断ってみたものの、
家で装着してみたら微妙に大きく、
先端(大きい輪の部分)が、
普通に前を向いてる状態で、
床にぶっついてしまいました。
なので、動き回るたびに
「カチャン・カチャン」と、音もすごい。
3段階で首回りは調整できるのですが、
一番小さくしても、緩みがありすぎたようです。
なので、ソフトタイプを用意したのですが、
これまた強度と大きさが足りなくて、
何かに潜り込もうとすると、
ラッパの向きがひっくり返ってしまいます。
結局、最後は二枚重ね(内側がソフト)になりました。
なので「これがお勧めです」とは言えないので、
獣医さんに相談するのが一番いいかもしれません。
そして、今日は土曜日。
おかげさまで、傷口は癒えたようです。
心配してくださった読者の皆さま、
ありがとうございました。