東京まで77.7マイル

思いつくこと、思い出すこと、思いあぐねていること。それから時どきワイヤーワーク。

W杯、もうすぐ決勝戦(L)

40日に及ぶ「ラグビーワールドカップ2019」も

残すところ、あと1週間を切った。

試合数も、あと2つである。

 

ところでジャパンが敗れてしまった時点で

世間の熱狂もあっという間に

冷めていくのかと思いきや、

そうでもないようで、

これにはちょっとびっくりしている。

むしろ色々な角度から掘り下げられた

様々な記事が、次々に配信されている。

試合を観る楽しみは減ってしまったけれど、

記事を読む楽しみは増えている感じだ。

 

ところで、これほどの盛り上がりを

「誰か、予想していた?」って言うのは

いまさら野暮な話かもしれないけれど、

盛り上がった一番の理由をあえて探すとすれば、

代表チームの頑張りに尽きるのではないか。

もう少しはっきり言えば、

代表チームは強くなければダメだということ。

というか、勝たないと!

やはりスポーツの本質は「勝ち負け」であり、

「勝ってなんぼのもの」なのだ。

ジャパンが予選で4勝したことで、

注目度が上がったのは間違いない。

 

ところで、

ラグビーファンが増えない理由として、

「ルールがよくわからない」

ということが、ずっと言われてきた。

そもそもラグビーという競技は

最もアマチュアリズムを

堅持してきたという歴史がある。

なので、やってみると楽しいけれど、

観ていて楽しいかというと、

何ともいえない部分があった。

それでも、ラグビーのルールが

「観る者の視点」に配慮する方向で

少しずつ変わってきたことも事実である。

ラグビーという競技にも、

プロ化という波が押し寄せているのだ。

 

だとしても、この大会が始まる前に

「多くの人がラグビーのルールを覚えています」

などという話は聞いた事がない。

だいたいルールも知らない競技に

大勢の人が興味を持ったり、

ましてや貴重な時間を使って

テレビやスタジアムで観戦するというのは、

今まであまりなかったことではないか。

「ルールを知らない競技は、見ない」というのが、

ほとんどの人が持つマイ・ルールだと思うけれど、

なぜこれほどまでに多くの人が、

そのマイ・ルールを破ったのだろうか。

 

スポーツの世界では

「強くなければ」だけではなく「勝たなければ」

支持されないと、あえて最初に書いた。

ただし、

お互いの魂をまるで可視化したような

素晴らしい試合においては、

必ずしも勝ち負けが全てではなく、

「どう戦ったか」ということの中に、

観るものの魂を揺さぶる何かが存在するような気がする。

ジャパンは最初の試合で、

この大会にかける凄まじいまでの

覚悟を見せてくれ、試合にも勝った。

テレビの画面を通してでも、

それは十分に伝わってきた。

その感覚がまさに本物であったがゆえに、

「彼らを応援しよう!」という気持ちが

瞬く間に日本中に広がったのではないか。

そんな気がしている。

 

この辺りは、大会終了後に

いろいろな記事が出てくるだろうから

今から楽しみにしているのだが、

その前に優勝トロフィーである。

「Webb Ellis Cup」はどこに行くのだろうか…。

ちなみに、

私は、スプリング・ボクスを応援します。

 

それでは、また。