東京まで77.7マイル

思いつくこと、思い出すこと、思いあぐねていること。それから時どきワイヤーワーク。

ラグビーワールドカップを見終えて思うこと(M)

練習は自分に勝つためにするもので、

試合は相手に勝つためにするものだと言う。

全くその通りだと思う。

何と言っても、

スポーツの目的は「勝つ」ことにある。

ただし「相手に勝つ」ためには、その前に

「自分に勝たなければならない」と言うことだ。

これも良くわかる。

 

ずっと気になっていたのは、

スポーツに打ち込めば人格も鍛えられるという考え方。

これは間違っているというより、

ほとんど迷信なのではないかと思う。

柔道、ラグビー、空手、アメリカン・フットボール

色々なスポーツを楽しんできて、仲間にも恵まれた。

どれもコンタクト・スポーツだったので

もしかすると競技に偏りがあるかもしれないけれど、

とにかく厳しい練習をすれば、

それだけで立派な人間が出来上がると言うのは、

どうも違う様な気がするのだ。

 

誤解を招くといけないので一応断っておくと、

自分を含めて人格者なんてほとんど居なかった(笑)

それって、

「あんたの打ち込み方が、

 中途半端だったからじゃないの」

と言われるかもしれない。

それはその通りだけど、だとすれば

その世界で頂点を極めたアスリートでさえ、

人格者とは程遠い行動で世間を賑やかすことが

多々あるのはなぜだろうか…。

 

ラグビーワールドカップ2019が終わり

気が抜けた様な休日を過ごしていて、

ある記事(読売)の一文が目に止まった。

笑わない男・稲垣啓太選手への

インタビュー記事であった。

最後はこう締めくくっていた。

「・・・今後も結果を残し、選手が人格を含め、

 子供やファンから憧れられる存在にならなければ、

 ラグビー人気は続かないと思います・・・」

この大会に臨んだ選手たちの多くが

「あらゆるものを犠牲にしてきた」と話す中で、

それを支えていたものが、

志(こころざし)の高さなのだと知ったとき、

改めて胸が熱くなった。

人格を作るのは、厳しい練習だけではなく 

志(こころざし)の高さなのだ。

日の丸を背負うとは、こうであって欲しいと思う。

稲垣啓太、カッコ良すぎ!

 

それでは、また。