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思いつくこと、思い出すこと、思いあぐねていること。それから時どきワイヤーワーク。

サイレント・マジョリティー(S)MFS 30:Fly Me To The Moon

世の中には人の目に映らないものもあれば、

耳に届かない音(声)もある。

人は見たいものだけをみて、

聞きたいことだけを聞くものだとも言う。

そうだとしても見えないからといって、

聞こえないからといって、

存在しないとは限らない。

 

ニュースを見ていたら、

サイレント・マジョリティー」という語が

久しぶりに使われいるのを聞いた。

サイレント・マジョリティー」という言葉は

米国大統領であったニクソン氏が、

1969年の演説で使用したのが始まりのようで、

物言わぬ大衆とか、声なき声と訳される。

当時、ベトナム戦争に反対する学生たちの

反戦運動が高まりをみせていたのだが、

大多数の人々は発言をしなかったため、

「発言しないのは戦争に反対していないということ」だとして、

大統領はこの言葉を使ったとされている。

「発言はしないけれど、多数派は体制を支持している」と。

 

当時に比べれば人々の価値観は多様化しているし、

個々が意見を表明できる環境も

SNSの普及等でずいぶん変わってきた。

サイレント・マジョリティー」と言う括り方が、

既に実態とそぐわないかもしれないけれど、

声が届こうと、届くまいと、

為政者はその声を都合よく解釈することができるものだと

承知しておくことは大事なんだと思う。

 

現在の状況が1929年の世界恐慌以来、

最悪の経済的打撃になるとの予測も出てきたし、

様々な専門家と言われる方々の知見を持ってしても

対応の最適解があるのかどうかもわからないようだ。

だからこそ、

政治(家)の果たす役割は計り知れない。

与野党の垣根を超え、最善を尽くして欲しいと、

切に思う。

 

今日のMy favorite singsは、この1曲。

~Fly Me To The Moon~

 <お月様まで連れて行って>

Anita O’Dayです。

youtu.be

それでは、また。