スティーブ・ジョブズの命日に寄せて(S)
ずいぶん前に読んだ本の中に、
「年をとると、欲しいものが引き算されていく」という一文がありました。
今でもそのフレーズをよく思い出すのは、
「引き算されていく」という表現もさることながら
「本当にそうなるのかなあ?」という懐疑的な気持ちもあったのでしょう。
私の30代はちょうどバブル期に重なっていて、
モノを所有することが豊かであることの象徴のような時代でした。
大量生産、大量消費の真っただ中ですね。
「起きて半畳、寝て一畳」という言葉があります。
誰が言ったのか由来ははっきりしないようですが、
人間の際限のない欲望を戒める言葉です。
そんな先人の戒めはどこへやら・・・。
物欲にまみれ、せっせと身の回りのものを増やしていったのが私の青春期です。
ブログを書き始めて、
「ミニマリスト」を目指す方がとても多いことを知りました。
背景はいろいろあるようですが、時代が変わってきたのかもしれません。
今日はスティーブ・ジョブズの命日です。
彼が「ミニマリスト」を目指したのかどうかはさておき、
必要以上のものを持たない生活は、どんな豊かさをもたらすのでしょうか。
終活の本が売れてるようです。
そろそろ本気で考えなければいけない年になって来たのかもしれません。
それでは、また。