久しぶりのワイヤーワーク(L)
思うところがあり、
先週からペンチを握っているのだが、
久しぶりのせいなのか、
いまひとつ完成形のイメージが湧かず、
思うように制作が進まない。
とにかく悲しくなるくらい集中が続かず、
ちょこっとやっては止め、
また、ちょこっとやっては止めの繰り返しで、
思うようにどころか、
一向に、はかどらない感じだ。
そのうえ、ラジペンを握る指に力を込めるたびに、
肘の骨がシクシク痛むのも、
古傷のせいとはいえ鬱陶しいし、
そもそもこの程度の(ワイヤーの)太さで
すぐに痛みが出るのは情けない。
ちなみに、この作品で使っているワイヤーは、
#14と#16の鉄線である。
それほどの太さではないので、
情けないだけでなく困ったものである。
何事においても適度に間を開けることで、
新鮮な気分で取り掛かれることもあるけれど、
図らずも開け過ぎたことで、
取り戻すのが難しくなってしまうこともある。
「技」というのは、
使わなければキレがなくなるもので、
「継続しなければ、力は落ちる」ということ。
集中力のなさは、心というか気持ちの問題でもある。
スポーツの世界で言われる、
心・技・体を一致させることの大切さは、
そのまま創作の世界にも当てはまるに違いない。
・・・と言うか、
「うだうだ、ぐだぐだ」はともかく、
今回作りたいのは、
「ビールの空き瓶を使った一輪挿しを吊るための、
ワイヤー・ハンギング・バスケット」である。
なんか気が利かない名前なので、
もう少し整理してみると、
「ビールの小瓶を使った、
ハンギングタイプの一輪挿し」である。
まぁどっちもどっちだけど、
要はハンギング・ツールである。
ビールの小瓶といえば、
ハイネケンなどの海外ものだけでなく、
全国各地にある地ビールのボトルにも、
一輪挿しに向く、お洒落なものが色々ある。
これって中途半端な専用容器より、
よほど絵になるのではないか。
今回は、そのまま置くだけでは芸がないので、
ハンギングにするということ。
ところで、少し前に五十輪挿しの記事を書いた。
ローズマリーの穂先を50本用意し、
1本1本丁寧に試験管に挿したのだが、
あろうことか1本も発根しないという
残念な結果であった。
原因は色々考えられるけど、
とにかく全滅。
ところが試験管に比べてビール瓶というのは
植物にとって相性が良いようだ。
水替えもそれほど神経質にやらなくても、
経験的には、ほとんど発根してくれるので、
水耕栽培に向いているのかもしれない。
話が逸れてきそうなので
ワイヤーワークに戻す。
なんやかんやといっても、
それでも作り続けていけば、
少しずつ形になっていくもので、
とりあえずの基本形が出来たところで、
それじゃあと、少し番手を上げて
ファースト・サンプルを作り始めたのだが、
詰めが甘かったというか、
最後に落とし穴が待っていた。
説明するより写真の方が良さそうなので、
中途半端な途中経過をあえて公開。
ファースト・サンプルは向かって右側だけど、
なんと1本の短いワイヤーの行き先がない!
黄色い付箋の付いたやつ。
(注:わかりにくくて、すいません。)
これって、スタートしたばかりのスゴロクで、
「みっつ、もどれ」と言われた感じ。
あ~悔しい…。
でもよく考えたら、
このスゴロクは1人プレーなので、
どんなにゆっくり進んだとしても、
最初にゴールするのは自分。
だったら、ぼちぼち行けばいいってこと。
まぁ、気を取り直すのも大事です。
それでは、また。