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思いつくこと、思い出すこと、思いあぐねていること。それから時どきワイヤーワーク。

ワイヤーワークの世界 Vol.1(L)

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ワイヤーワークの記事がふたつ続いたので、

切り替えようかと思ったけど、

懲りずにいってみる。

ワイヤーワークと言っても、

その世界には色々なジャンルがあって、

ひとくくりにはできない。

 

アクセサリー作りにワイヤーは付き物だから、

広義にはワイヤーワークの仲間だろうし、

伝統的な針金細工も少なくなってきたとはいえ健在だ。

料理に使う道具には、

職人さんの作る素晴らしいものが残っている。

河川の堤防は、今でこそコンクリートになっているけど、

昔は石を積み上げたものがほとんどだった。

積んだだけでは強度が足りないので、

その上から太い針金を網状に掛けていたのだ。

最近は見かけることもなくなってしまったが、

その作業を現場でする針金師がいたという。

(いつの時代だって話ですが…)

 

私も短い期間、ワイヤーワークを生業としていた。

数年の間にずいぶん作ったけど、

残念ながらほとんど手元にはない。

 

はてなブログを始めた頃、

十数年ぶりに創作を再開し、

当時のことも少し記事にした。

これからハンドメイド作家を目指す人に、

なんらかの手助けが出来ればと思ったからだけど、

どうも役に立っている気配はない。

 

とにかく記事は書いたけど、

過去に作ったものを紹介することは

なんとなく控えてきた。

理由はふたつ。

悲しいかな腕が落ちているだろうから、

当時のものをもう一度作ろうとしても、

たぶん出来ないだろうということが、その1。

今作れないものをわざわざ見てもらうのは、

あまりかっこいいとは思えない。

 

もうひとつは当時の現物が手元になく、

残っているのは紙焼きの写真だけということ。

当時は、デジカメの時代に入る少し前である。

実は、昔使っていたスキャナー(EOSONのGTF-500)に、

電源を入れてみたのだが、

残念ながら今使っているPCでは使えなかった。

今更フィルムスキャナーを買う気は起きない。

 

ところが、である。

Googleのフォトスキャンというアプリで、

紙焼き写真をデジタル化できるという。

試しに使ってみたら、

雰囲気を伝えるには十分なので、

先に上げた理由はどうなってるの?って感じだけど、

少しずつ過去作品を紹介しようと考えている。

 

第1回目は、ワイヤーのプランターを2品ご紹介。

 

最初の1枚はスタンドタイプ。

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写真ではわかりにくいけど、

フルーツ(本物)が入っているところが、

植え込みのスペースだ。

ボール状(半円)に作ってあるけど、

このままでは土がこぼれてしまうので、

シート状の苔や椰子のマットを

薄く敷きつめて使うイメージである。

高さは1メートルちょっと。

 

 

2枚目は、同じものに鉢植えのものをポンと置いたところ。

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割としっかり作ってあったので、

耐荷重は20キロくらいはあったと思う。

 

最後は、ハンギング・バスケット。

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釣り手のワイヤーを入れないで、

高さは60センチ以上あったと思うので、

なかなかの存在感がある。

風で揺れるクルクルがアクセント。

鉢を入れて撮影しているけど、

本来は1枚目と同じで、ハンギング用である。

側面も丁寧に植え込めば、

30ポットくらいは楽に入る大きさだ。

ハンギングバスケット・マスターが

「コンテストに出品するための器」

というイメージである。

なまし鉄線を使っているので、

出来立ては真っ黒だけど、

外にほったらかしにしておくと、

少しずつ光沢が抜け、だんだん味が出てくる。

 

以前は、こんなものを作っていました。

 

それでは、また。