東京まで77.7マイル

思いつくこと、思い出すこと、思いあぐねていること。それから時どきワイヤーワーク。

つながるということ

 

人は誰かとつながって生きています。

 

つながる相手は親兄弟や友達、あるいは仕事の仲間や同好の士などです。

もちろん、つながる相手は人間に限りません。

これを書いている隣には8歳のミニチュアダックスが寝転んでいますが、

少なくとも、私はつながっていると思っています。

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実体のない人の場合もあるかもしれません。

アニメの主人公とだって、

本人がつながっているのだと思えば、つながっているのです。

 

とにかく、人は誰かとつながっていたいものです。

 

チャンネル数というのをご存知でしょうか。

 

マーケティング用語の一つですが、

受信できるテレビのチャンネル数ではありません。

チャネル数とも言いますが、それはどちらでもいいことです。

 

あなたが、世界中のある人とだけ、つながっているとします。

たった“ひとり”とだけ、つながっている状態です。

 

この場合、チャンネル数は1です。

 

では、世界中で“3人”の人とつながっているとします。

この場合、あなたを入れて4人が繋がっていることになります。

 

この場合はのチャンネル数は6です。

 

あなたを入れて10人だとすると、チャンネル数はぐっと増えて45になります。

チャンネル数とは関係性を表す数字とも言えるのですね。

 

図で見ると分かりやすいので、確認してください。

丸はつながっている人を表します。

線はつながっている本数を表します。

 

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五角形、六角形と書いて見ると、どんどん増えていくのがわかるでしょう。

 

ちなみに100人では4,950本にもなります。

 

これは、「人数×(人数-1)÷2」という簡単な数式で表せますので、

お確かめください。

 

私は読者1人なので、チャンネル数は1ですね。

ほぼ「One to One」です。

 

何でこんなことを書いたのかというと、

読者をたくさん抱えている人は、率直にたいへんだと思ったからです。

コメントとか返していたら正直いくら時間があっても足りないのではと、

余計な心配をしてしまいます。

チャンネル数が増えるということは、関係性が複雑になるということですからね。

 

まあ、こういうのを

世間では負け惜しみというのですが・・・。

 

針金細工教室「ワイヤーワークの基礎 その3」

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前回はペンチの機能についてでした。

 

wired1997.hatenablog.com

 

ワイヤーワークでは、基本的に1本のペンチでだいたいのことはできるものです。

ですので、ペンチの扱いになれることがとても大事です。

ペンチの選び方も書きましたが、

どんなものでも使っているうちに馴染んでくるものです。

必要以上にこだわることはないと思います。

 

さて、今回は基本技術です。

 

技術とは、いかにペンチの機能を使いこなすかでもあります。

ペンチの機能とは「切る」「つかむ」

それから「曲げる」「ひっぱる」「ねじる」でした。

 

その中から最も重要だと思われる「つかむ」について書きたいと思います。

ペンチでワイヤーを「つかむ」ことは誰にでも出来そうなので、

以外かもしれませんね。

確かに「軽くつかむ」ことに技術は不要です。

 

大事なことは「強くつかむ」ことなのです。

ペンチの先につかんだワイヤーを、さらにチカラを込めて「つかむ」と言うことです。

 

問題は、どんな時に「締める」のかと言うことです。

では具体的に説明していきます。

 

 

ワイヤーを使って何か“カタチあるもの”を作ろうとすると、

一筆書き(ex:アルファベットネームなど)以外では、

何本もの切ったワイヤーを組み合わせることになります。

繋げていく感じですね。

繋げるとは、切ったワイヤーを別のワイヤーに固定(接合)することです。

 

ここに、AのワイヤーとBのワイヤーがあるとします。

 

では、それを繋げる(固定する)方法を考えてみましょう。

どうでしょう?

 

答えは2通りです。

 

ひとつは、何らかの接着剤を使って繋げる(固定する)方法です。

接着剤は、何を選んだら良いのかわからないぐらいの種類が店頭に並んでいますね。

グルーガンやハンダ付け、さらにはロウ付けなども考えられます。

結論から言うと、接着剤だけではワイヤーを固定させる強度が得られません。

わかりやすい例えで言うと、2本のワイヤーで十字架を作ろうとしてください。

その接点は、ほぼ「点」です。

瞬間接着剤で付けたとしても、少しのチカラで外れてしまうでしょう。

やはり、接着剤でしっかりつけるためには、ある程度の面積が必要なのでしょう。

グルーガンもリースにオブジェを付けたりするのには便利ですが、

針金をしっかり固定するほどの強度はありません。

ハンダやロウ付けは道具を揃えなければ始まりませんし、

綺麗な仕上がりを目指すためには技術も必要です。

 

ふたつ目は、接着剤を使わない方法です。

ですので、特別な道具も要りません。

繋げ方はいろいろ考えられますが、代表的な形を作ってみました。

本来は2本のワイヤーで作るべきですが、

気分で1本のワイヤーの端と端を繋げています。

特に意味はありません。

 

最初に思い付くのは、こんな感じです。

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引っ掛けたワイヤーを元のワイヤーに戻してクネクネする感じです。

細いワイヤーだったら、ペンチがなくても大丈夫ですね。

サンプルは鉄のワイヤーで作ったので、キレイにできなかったのですが、

イメージさえつかんでいただければ十分です。

        (注:キレイにできなかった言い訳です)

 

次の形は、留めるために別のワイヤーを使っています。

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上からグルグルと巻いてきた細いワイヤですが、どこまで巻くかは自由です。

写真ではもう少し巻けば太いワイヤーが隠れますが、

さらに1本のワイヤー部分まで巻いていくこともあります。

この留め方は、アクセントにもなるので良いのですが、

全ての接合部分でこれをしていたら、うっとうしいし、そもそも面倒です。

 

これは、付ける相手(ワイヤー)にそのまま巻き付けてあります。

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何回巻きつけるかは、自由です。

こんなに何回も巻きつけていれば、しっかり固定されるかと思われますが、

意外とそうでもありません。

 

最後は、一番すっきりした留め方です。

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ポイントはワイヤーの先端の丸め方と、巻きつけた後の締め方です。

最初に「強くつかむ」→「締める」ことが、最も大事と書いたのは、ここの部分です。

「つかむ」と言うより「締める」と言った方が分かりやすいかもしれませんね。

締めるとは固く留める(とめる)ことなのです。

「かしめる」という表現もあります。

 

ここが上手く出来るようになれば、あとは何とかなるものです。

 

ずっと座学では飽きてしまうので、

最後に、エクササイズをやってみましょう。

ぜひ、作ってみてください。

 

用意するのは7センチのワイヤーが4本です。

その4本を全部使って四角(平面)を作ってみましょう。

 

順番は、こんな感じです。

 ①丸まっているワイヤーの先を20センチぐらい直線に伸ばす

 ②定規を当て、7センチのところに(細いマジックなどで)マークをつける

 ③マークをペンチで切る

 ④○○○○○○○○○○

 ⑤ワイヤーワークで四角形を作る

    (注:④にはある作業が入ります)

 

次回は④に入る文字と合わせ、ここで作ったものを公開したいと思います。

ではまた。

 

 

将棋の起源は古代インドか

先ほど書いた「将棋駒に書かれている書体」を、

tptp3340さんが読んでくださった。

 

インドのリアルな日常を紹介されている方で、

たくさんの読者さんを抱えておられる。

「将棋駒に書かれている書体」などという、

地味の極みのようなタイトルのどこに惹かれて読んでくださったのか、

不思議だったので少し考えてみた。

 

1)実は将棋好きである

 レジャー白書(2016)によれば日本人の将棋人口は約500万人である。

 調査方法に問題ありとの指摘もあり信頼性に疑問が残るが、

 昨今の将棋ブームもあり現状では少なくても減少傾向に

 歯止めがかかっていると考えられる。

 いや、藤井少年の活躍で、増加に転じた可能性が高いかもしれない。

 今やAbemaTVにも将棋チャンネルがあるのだから、

 tptp3340さんが将棋愛好家であっても不思議ではない。

 異国にいて、相手も居ない中、あまたある「はてなblog」の記事に

 好きな「将棋」の文字を見つけ、思わず読んでしまったのかもしれない。

 

2)将棋発祥の歴史を研究している

 最近の研究では、将棋発祥の地は古代インドというのが定説になっているようだ。

 tptp3340さんはインドの日常をリポートされているが、

 きっとインドの古い歴史も勉強されているに違いない。

 「日本将棋」のルーツは、古代インドで遊ばれていたという

 4人制のサイコロ将棋にあるということを知っていて

 「将棋」の文字に反応したのかもしれない。

 

あと二つぐらい思いついたけど、笑われそうなのであえて書かない。

 

本当の理由はわからないけど、

とにかく読んでくださってありがとうございます。

 

今日は頑張って三本の記事を投稿したけど、

こんな日があってもいいですよね。

初めて手に入れたクルマ

20代の前半、初めて自分のクルマを買った。

 

1970年代の後半だったと思う。

2ドアハッチバックでいわゆるFR車であった。

 

納車されて数週間後、ドアを開けたら運転席の足元に水溜りができていた。

ぬれているとかではなく、水かさは数センチもあったのだった。

 

びっくりして直ぐにディーラーに持ち込んだ。

整備の方によれば、

ラジエーターの水がどこからか漏れたようだ」との診断であった。

さすがにプロである。

見当は素早い。

それはそれとして、私にしてみれば少し無理もして買った初めてのクルマである。

まだ何キロも走っていないし、ぶつけたわけでもない。

 

当然こういう場合は、改めて新車に交換になるのではと思っていたが、

「しっかり修理しますから大丈夫です」のひとことで、その希望はついえた。

気が小さいので抗議もしなかったせいもあるのかもしれないが、

とにかくクルマというのは余程のことがない限り、

取り替えてもらえないことを学んだ。

 

当時はクルマのフェンダーミラーがドアミラーに変わろうとしていた頃である。

今は教習所のクルマぐらいでしか見かけなくなったが、

当時のミラーは、ほとんどボンネットの先のほうに付いていたのだ。

 

私の車は最先端のドアミラーであった。

 

ボンネットを閉めた後、整備の方が言った言葉が忘れられない。

 

「あれっ?・・・これ、ミラーが左右反対についてるなあ!?」

 

できれば、もっと小さな声で言ってほしかった・・・。

踏んだり蹴ったりである。

 

私はそれ以上何も聞きたくなかったので、その場を離れた。

 

将棋駒に彫られている書体

Blogを書き始めてそろそろ2週間になる。

 

ほぼ毎日投稿してきたが、読者になってくださった方は一人である。

 

ハンドメイドがご趣味ということで、私の経験が少しでもお役に立てればと、

予定になかったワイヤーワークのあれこれを書き始めたところである。

 

もう一人、よく読んでくださっている方がおり、

その方にも何か謝意を伝えたいと思っていた。

 

私のblogはいわゆる「雑記」で脈絡がない。

正直何を書いたらよいのかわからないので思いつくままに書いているのだが、

そんな「雑感私見」を読んでくださっているのだから、ありがたいことである。

 

その方のblogでは書道家の村上翔雲先生の作品を紹介しながら、

身近な植物への思いなどが綴られている。

静かで穏やかで温かみのあるページである。

写真も配されていて、とても読みやすい。

 

わたしのblogは文字ばかりで、更に長い。

スマホで見るには耐え難いが、それは今後の課題である。

私も植物は好きなので、そのことを書いてもよいのだが、

折角なので書にまつわることはないかとずっと考えていた。

 

将棋の駒に書かれている(彫られている)文字に、

書体があることはあまり知られていないと思う。

将棋に興味があってさえ、むしろ知らない人の方が多いのではないか。

理由は簡単だ。

普及品には書体名など書いてないのが普通なので、

書体のことなど誰も気に留めないのだろう。

 

ところが、駒師が彫る駒にはいろいろな書体があるのだ。

駒師とは将棋の駒を作る職人である。

駒師の手がける駒は、駒の表裏に文字が彫られる他に、

王将(おうしょう)駒、または玉将(ぎょくしょう)駒の底に

作者名(駒師)、そしてもう一方に書体名が彫られている。

 

書体として有名なのは「錦旗」「水無瀬」「巻菱湖」などであるが、

その他にも「王義之」「英明」「無剣「淇州」「清安」などなど

実に100種類を超える書体があるようだ。

 

面白いのは、同じ書体であってもそれぞれの駒師により

少しずつ違いがあるということだ。

駒師はそれぞれに書体帳(字母紙)を持っており、

それを元に駒を彫るのである。

 

「彫駒」「彫埋」「盛上」と、彫ったあとの仕上げ方にもグレードがあり、

とにかく第一人者の彫った駒は、眺めていて飽きさせない美しさを持っている。

 

将棋のタイトル戦に使われる駒は、その時々で色々なものが使われる。

将棋連盟が所蔵しているものを使う場合もあるし、

タイトル戦が開かれる地方の“愛好家が所有する駒”が使われることもあるそうだ。

 

以前は近くに碁盤店がなければ実物をみることはできなかったけれど、

今ではインターネットで多くの駒をみることができるようになった。

良いものはおいそれと手が出る価格ではないが、見て楽しむことは誰でもできる。

 

便利な時代である

 

針金細工教室「ワイヤーワークの基礎 その2」

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ペンチは用意できたでしょうか?

 

おさらいですが、ここで言うペンチとはラジオペンチです。大丈夫ですよね!

 

さっそく次のステップに行きたいのですが、

前回書き残したことがありましたので、書き足します。

 

データによれば日本人の左利き率は約11%です。

約10人にひとりが左利きということですね。

これを読んでくださっている方の中にも、左利きの方が当然いらっしゃるはずです。

この講座(?)では

「ペンチなんて使ったこともない」という人を対象にてしいるので、

気がついたことは細かなことでもなるべく書いておきたいと思っています。

ですので、ときどき回り道をしますが、ご容赦ください。

 

さて、左利きのはなしです。

 

道具によっては、左利き専用のものがあるのはご存知だと思います。

たとえば文房具のハサミには左利き用があります。

左利きの人が普通のハサミを使った場合、

切っているところが良く見えなくて不便なのですね。

あなたが右利きだとして、ためしに左手に持ったハサミで紙を切ってみてください。

どこを切っているのかよくわかりませんよね。

ちなみに左利き用のハサミは、刃の合わせを逆にしてあるそうです。

 

さて、おおざっぱに言えばハサミもペンチも同じような構造です。

 

ということで、Q&A。

 Q: 私は左利きですが、左利き用のペンチはありますか?

 A: 私が知る限り、ありません。

 

残念ながら、左利き用のペンチはないようです。

ペンチを仕事の道具として毎日使っている人の中にも、

左利きの方は大勢おられるはずですが、

左利き用ペンチが見当たらないということは、

スタンダードなペンチで特に問題ないということなのでしょう。

 

ですので、左利きのあなた。

ペンチは何でも大丈夫です。右利きも左利きも関係ないということです。

ちなみに、ニッパーという「切ることに特化した工具」には左利き用が出ています。

 

では先に進みます。

 

ペンチについてです。

ペンチで何ができるかというと、「切る」ことと「つかむ」ことのふたつです。

さらに、つかみながら「曲げる」「ひっぱる」「ねじる」ことなどができます。

さらにさらに「たたく」ことや「刺す」こともできますが、

道具を傷めますのでやらないほうがいいでしょう。

 

ではそれぞれについて、簡単に説明します。

 

◆「切る」こと

ワイヤーは、いろいろな素材があると、「基礎 その1」に書きましたが、

長さ太さに関わらず真っ直ぐな状態では販売されていません。

基本的にグルグルとまるめてあるのが普通です。

鉄のワイヤーはむき出しのままですが、

その他のワイヤーはビニール(袋)に入っていることが多いようです。

 

余談ですが、ギターやベースの弦も丸めて袋に入っています。

ベースの弦は単線ではないのですが、単線を縒った状態のものを丸めてあります。

ワイヤーも弦も商品のパッケージは同じようなものです。

ワイヤーの長さはいろいろですが、伸ばせば基本、1本の線です。

 

少し前のことです。

たまたまTVで針金王(正確な名称は失念)みたいなものをやっていました。

番組終了間近で、勝ち残ったふたりが最終課題に挑戦していたのですが、

一人の方は1本の針金を一筆書きのように、

そのまま切らずに作品を作り上げるのを得意とされていました。

 

よくあるワイヤーワークの初級講座に、自分の名前(何でもよい)を

ローマ字の筆記体でつくるというのがあります。

基本的には一筆書きです。

私が教室をしていたときにも、カリキュラムに入れていました。

TVで作品を仕上げていた方のレベルは、

そういった一筆書きとは次元の違うもので、素晴らしかったです。

 

普通は、あるものを作るためには切ったパーツをつなげていくことになるので、

もとのグルグル巻きの状態からパチンパチンと必要な長さにワイヤーを切るものです。

ですので、ペンチの持っている「切る」機能は必要です。

 

◆「つかむ」こと

ペンチの先の内側を見てみましょう。

線(溝)が刻んであると思います。

これは、モノをつかんだときに滑らないようにするためです。

刻み方(深さと幅)はいろいろです。

滑らないのはいいのですが、

チカラの入れ方によっては、つかんだモノに傷が付きます。

普通はワイヤーよりペンチのほうが固いので、

グリグルつかめば当然ワイヤーの方に傷がつきますので、気をつけましょう。

 

◆次の「曲げる」「ひっぱる」「ねじる」ことですが、

これらはみな「つかむ」ことの延長にあり、つかみながら曲げる、

つかみながらひっぱる、つかみながらねじるということです。

ペンチワークとはこれらの機能を組み合わせることですね

 

最後はペンチの持ち方です。

実はハサミと同じように持っては使えません。

柄の部分の形状が違うので、持ち方を誤ると開閉が片手ではできないのです。

(注:開閉バネがないタイプのことです。)

基本は一方の柄に親指をかけ、残りの四本の指のうち、

小指または小指と薬指を柄と柄の間に置く感じです。

文書ではまどろっこしいので、画像で確認してください。

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とにかく全部の指をガバッと柄にかけては使えないので、

どの持ち方が自分に合っているのかを試しながら見つけてください。

 

ちなみに、私は小指だけを中に入れています。

写真では一番上の握り方です。

その癖がついてるせいか、開閉バネが付いたペンチを握っても、

握り方は一緒です。

 

画像は写真を撮る都合上、左手にペンチを持っているので、

ぎごちない感じですが、ご容赦ください。

また、柄の先を持ったほうが先端に強い力が加わります。

テコの原理ですね。

 

最後は手袋です。

針金の切り口は鉄であろうとアルミであろうとそのままでは鋭利ですので、

下手に触ると怪我をすることもあります。

手袋をすれば大丈夫ですが、先端がきちんと丸くなっていて、指にフィットし、

滑らない素材でできているものが良いでしょう。

身近にあるからといって、軍手などでは細やかな作業は難しいものです。

厚みはさほどなくても大丈夫です。

 

以上、なんとなくイメージ出来たでしょうか?

今回はペンチの基本機能等でした。

 

次回はワイヤーワークの基本技術について書きたいと思います。

ではまた。

 

売り買いの原点

あなたが何かを購入するときに、決め手になることはなんでしょうか。

 

価格、品質、デザイン、ブランド、買いやすさ、アフターフォロー、

他人の評価など、色々なことを考えると思います。

また、それらを組み合わせて考えるものです。

もちろん何も考えずに、ひと目ぼれということもあるかもしれません。

しかし、決定的に重要なことがあり、

それを無視して「何かを買う」ことはあり得ません。

 

それは、

「知らないものは買わない」という事実です。

「知らないものは買えない」と言ってもいいでしょう。

モノを販売する者は、この当たり前の事実にこそ、向き合わなければなりません。

 

なんと言っても「売り買い」の原点はここにあるのです。

良く考えてみれば当たり前のことなのですが、

人は自分が知らないモノを買うことはあり得ないのです。

良いものを作れば黙っていても売れるというのは、一種の驕りともいえますし、

良いものも作っただけではなかなか売れないのが現実です。

 

AIDMA(アイドマ)の法則というのがあります。

1920年代にアメリカで提唱された仮説で、

消費者の消費行動の心理プロセスを示したものとして、よく知られています。

AISAS(アイサス)やAIDCA(アイドカ)など、

時代に合わせた新たな仮説もありますが、

基本的には今でもAIDMAはとても有効な考え方だと思います。

 

AIDMAのAはAttentionの頭文字です。Attentionとは注意のことです。

売りたいモノ(商品)があるのであれば、

その商品がお客さまの注意を引くようにしなければならないということです。

知ってもらって、さらに注意を引くようにしましょうということです。

AIDMAについてここでは詳しく書きません。

もちろんAIDMAを知ったからといって、

それで商売が上手くいくほど甘くはないのが販売の世界ですが、

少なくともロジックを知ることは、

自分の考えや行動を整理したり検証したりするのに役立つものです。

決して難しいものではないので、興味のある方はぜひ調べてみてください。

 

昨夜、「Wired / BASE」をオープンさせました。

正直、まだ店の体をなしていない状態ですが、公開前にもかかわらず

多くの方が見に来てくださったようなので、決断しました。

ワイヤーワークに興味のある方は、よろしかったらそちらもご覧ください。

どうぞ、よろしくお願いいたします。