東京まで77.7マイル

思いつくこと、思い出すこと、思いあぐねていること。それから時どきワイヤーワーク。

ブルース・シンガー(M)

音楽の話です。

みなさんの好きなジャンル、

少しずつ変わったりはしませんか?

っていうか、好きなジャンルというより、

よく聞くジャンルが変わるといった方が

近いかもしれません。

好きなジャンルはそのままで、

決して嫌いになったわけではないけれど、

今は何となく聞く気分じゃないから、

今まであまり縁のなかったジャンルに

手を出してみるみたいな…。

 

私は大雑把に書くと、

ハードロック/ヘビ・メタからスタートして、

その後ソウル、フュージョンを聞くようになり、

30代の半ばくらいでジャズにたどりつきました。

基本的には、どのジャンルもほぼ洋楽。

ちなみにちょうどこの頃、

ふたつのバンドも経験しました。

 

道楽といえるほどの道具は揃えられませんでしたが、

そこそこ集中して聞ける機材は持っていたので、

どのジャンルの音楽も、

割としっかり聞いてきた方だと思います。

しっかりと言うのはBGM的な聞き方ではなく

それだけを集中して聞くという感じです。

 

その後、40代の半ば頃からは、

いろいろな環境変化もあり、

そういう時間はほとんど持てなくなりました。

以来、音楽とは縁遠い生活を送ってきて、

それでも時どきCDを買ってきたりしましたが、

どれも聞き込むほどにはなりませんでした。

 

ところが、このブログを書き始めてから少しして、

音楽熱が再燃しました。

「ねぇ、これいいよね」って

言い合える友達ができたからです。

「この記事、いいですね!」って

言われるのはもちろん嬉しいけれど、

「この曲、私も好き!」って言われるのは、

もっとモチベーションが上がるようです(笑)

 

最近は、日本語の曲もよく聞きます。

もともとインストルメンタルの方が好きだったのに、

これもブログを始めた影響かもしれません。

リズム>メロディー>歌詞という優先順位が

少し変わってきたようです。

 

動画サイトのミュージック・ビデオを

好きなアーティストから見始めて、

飽きもせず見続けていると、

「こんな人はどう?」って感じで、

素晴らしい人に出会うことがありますよね。

今日は、T字路s。

ご存知の方も多いかもしれませんが、

いかがでしょうか。


T字路s 「これさえあれば」

 

それでは、また。

 

天国ってどんなとこ(M)

人は死んだら「どこに行くのだろうか」と、

時どき考えてしまう。

というか、

人は死んだら「どうなるのだろうか」

といったほうがいいのかもしれない。

“死は、単なる物理的変化である”

などといわれても、本当のところはよくわからない。

 

どこに行くのかということについては、

天国と地獄があるというのをよく聞くものの、

二択というのは少々無理があるような気がする。

いい人は天国へ行き、

悪い人は地獄に落ちるらしいけれど、

いい人に魔が差すこともよくある話だし、

悪い人が悪いことばかりしているとも思えない。

周りを見たってどっちつかずの人ばかりである。

どちらかといえば「いい人」と、

どちらかといえば「悪い人」に振り分けるにしても、

どんな基準で、誰が分けるのかが解らない。

とにかくどちらともいえない人は、

このままでは行き場がなくなってしまう。

 

いちばん厄介なのは、

その場所はどこにあるのかもわからないし、

実は誰も行ったことがなさそうだということ。

世界中で毎年約5,500万人が死んでいるという。

「天国や地獄」がどこかに存在しているのなら、

「そこ」に行った大勢の人の中から

何らかの理由で戻ってきた人がいても、

不思議じゃないというか、あり得そうではないか。

何といっても、毎年5,500万人である。

ところが、信憑性のある体験談があるならば、

大きなニュースになるはずだけど、

そんなニュースは全くない。

 

「講釈師 見てきたような嘘をつき」とは

昔からよく使われる言葉だが、

散見する蘇った人の体験談は、

この域を出ないような気がする。

そう思うのは、体験談が描く天国の情景が

人によってバラバラだということ。

テーマ・パークじゃあるまいし、

もしもあるならば、天国はひとつであって欲しい。

 

まあ、このあたりのことは

いくら考えても、いくら想像力を働かせたとしても、

結局のところなにもわからない。

「死んだらどうなるのか」ということも、

さらに、なにもわからない…。

 

そういえば、

「天国よいとこ一度はおいで…」と歌った

加藤和彦さんが亡くなって、もうすぐ10年になる。

歌の通りだとすれば、

天国はなかなかいいところのようだ。

この曲の英文の表記は

「I Only Live Twice」であるが、

かの007シリーズの

「You Only Live Twice」のもじりである。

 

ついでに、ずいぶん昔のこと。

「天国にいったら、神様のオンナになりたい」と

仲のいいおんな友だちが言っていた。

話の前後は全く覚えてないけど、

なぜかこの台詞だけは覚えている。

 

どうせ天国の話をするのなら、

このぐらいの艶があったほうが

ずっと楽しい。

 

それでは、また。

 

ラグビーという競技が示す多様性について(L)

TVニュースを見ていたら、

ラグビー・ワールドカップ用の

楽しくてカッコいい観戦グッズとして

「RUGBY NIWAKA DE GOMEN」と

プリントされたTシャツが、大人気だという。

実はこのTシャツ、

放送では言わなかったけれど、

にわかラグビーファン代表の

糸井重里氏が考えたようです。

「ほぼ日コラボ!」さすがですね。

 

5日に行われたラグビーW杯「日本-サモア」戦の

平均視聴率が32.8%だったそうです。

この数字、今年のスポーツ中継では堂々第1位で、

さらに瞬間最高視聴率(関東地区)については

46.1%という驚異的な数字だったそうです。

 

ということで、またまたラグビー

 

人気のチーム・スポーツはいろいろありますが、

なぜかプレーヤーの人数はマチマチです。

その中で、

最も「グラウンド上の選手数が多い競技」が

ラグビーで、なんと15人です。

ちなみにバスケットボールとフットサルは5人で、

アイスホッケーとバレーボールは6人。

ご存知の通り野球は9人で、

サッカーとアメリカン・フットボールは11人。

なので、ラグビーの15人は圧倒的です。

 

役割分担で考えても

ラグビーには10のポジションがあるので、

それぞれのポジションの特性にあわせ、

様々な特徴を持った選手が必要になります。

 

それぞれのポジションに、

スペシャリストを配すということでいえば、

アメリカン・フットボールが徹底していて、

とにかく全員がスペシャリストです。

先ほどアメリカン・フットボール

11人の競技と書きましたが、

実はチームの中に

「オフェンス・チーム」

「ディフェンス・チーム」

さらには「キッキング・チーム」があり、

それぞれが11人です。

要はひとつのチームの中に、三つのチームがあり

攻守が変わるたびに専門のチームが登場するのです。

合理的というか、徹底しています。

 

野球で指名打者制度というのがありますが、

それの拡大版みたいなものですね。

ピッチャーだけ代わりの人が打つという

中途半端はやめて、

「打撃チーム(9人)」と「守備チーム(9人)」が

交互に出てくる野球を想像してみてください。

そんな感じです。

それはそれで面白いような気もしますが、

とにかくアメリカン・フットボールとは

そんなスポーツなのです。

 

話が横道にそれてしまったので、

その辺りの話は別の機会にするとして、

ラグビー選手の多様性についてです。

昔からアマチュアラグビーにおいては

ラグビーには上手いやつ、早いやつ、強いやつ、

 大きいやつはいるけれど、偉いやつはいない」

と、言われてきました。

最後の「偉いやつは…」はともかく、

何と言っても15人揃えなければチームが出来ないので、

「身体が小さくても、足が遅くても、

 ラグビーには出来るポジションがあるよ」といって、

メンバーを集める必要があったのです。

多様性を尊ぶというより、

やむなくという感じですね。

と同時に、そんなこと言っているから

日本のラグビーは強くならないんだと、

口さがない連中に言われてきました。

 

今回、大会の盛り上がりにあわせて

様々な記事が色々なメディアで取り上げられています。

その中で、あるジャパンの選手が、

こう語っていました。

ラグビーには身体が小さくても、足が遅くても、

 出来るポジションがあり、だから素晴らしい」と。

 

そうなんだ・・・

やむなくではないんだ・・・

 

その一文は、競争優位の源泉として、

多様性を能動的に生かすとはどういうことなのかと、

実際に証明してみせた者達の言葉として、

なんだか凄く重みがありました。

止むを得ずではなく、

これこそがラグビーの目指すものであり、

そして魅力なのだと。

深いです。

 

それでは、また。

オリーブの剪定 2019(S)

ラグビー日本代表の頑張りに気をよくして、

そのうちやろうと思いながら

先送りにしていた幾つかのことを、

気分良く済ませることができた。

 

ところで最近のチームスポーツでは、

代表チームをジャパンと呼ぶことが多いけれど、

最初にジャパンを名乗った競技はラグビーである。

1966年、日本代表監督に就任した大西鉄之祐氏が

「いいか、君らは日本を代表して戦うんだ。

 よって、これからは『ジャパン』とする」と、

代表選手を集めたミーティングで説いたのが始まりで、

以後しばらくは、「ジャパン」といえば、

ラグビー日本代表を指していたのだ。

ちなみに、それまではどの競技も

「全日本」と呼ぶことが通例だった。

 

まあ、ラグビーの話はまた後にして、

オリーブの剪定である。

 

だいぶ前のブログで、

地植えしてある2本のオリーブの木が、

積もった雪の重みに耐えかねて、

太い枝の根元から折れたというか

裂けてしまったと書いた。

どちらの木の枝も、

樹形を整える中心的な枝だったので、

やむなくその枝を払った後は、

けっこう落ち込んだものだ。

 

うち1本は残念ながら無残な形になり、

もう1本が今回剪定したものである。

雪の季節にはまだずいぶんあるけれど、

もたもたしていれば、あっという間である。

雪はともかく寒くなり始めたら

庭仕事は途端に億劫になる。

なので、とりあえず剪定をすませホッとした。

「ジャパン」様さまである。

 

2枚の写真は前と後。

実は一度切った後、

どうも気に入らなくて、

翌日さらに切ってみた。

払った枝は45リットルのゴミ袋で7袋分。

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ちょっと切りすぎたかな…。

 

それでは、また。

荒ぶる魂(SS)

ラグビーワールドカップA組第2戦、

日本が優勝候補のアイルランドを破り、

歴史的勝利を挙げた。

 

試合直後のインタビューでは、

14点を挙げたスタンドオフの田村が

「誰も僕らが勝つとは思っていなかったし、

 接戦になるとも思っていなかった。

 勝つと信じていたのは僕らだけだ」と、

強い信念が勝利に結びついたことを、

少し早口で答えていたのがとても印象的だった。

 

ずいぶん昔の話だけど、

アメリカンフットボールで、

マイアミ大学を全米No1に導いた

マレー・ウォーマスコーチが、

フットボールで学んだ

 一番価値のある教えはなんですか?」

という質問に、こう答えた。

You can. if you think you can.

『出来ると信じれば、出来る』

つまり、

出来ると信じなければ、出来ないということ。

 

素晴らしい試合だった。

荒ぶる魂に感動! そして感謝。

 

ラグビーワールドカップ2019(SS)

割とよく聞く言い回しに

「死ぬ気でがんばる」とか

「死ぬ気でがんばれ」がある。

スポーツの世界では、

割と聞くどころか

よく聞くフレーズではないかと思う。

 

ところで、普通は死んだら次はないので、

そうそう使えないはずだけど、

この場合の「死ぬ」というのは、

それほどの重さを持たないのだろう。

要は慣用句であり、

「頑張る」の強調表現くらいのものか。

もっともそう感じるのは、

私がほんとうの意味で

「死ぬほど」がんばったことがないからかもしれない。

 

開幕から1週間。12試合が終わった。

予選段階だけど、

プレーの随所で国を背負った各国選手の

凄まじいまでの「気迫」に胸が熱くなる。

上手いとかの次元を超えた、魂の宿るプレー。

極限まで鍛えた者同士の攻防においては、

「死ぬ気で挑む」というのは、

きっと現実的な選択の一つなのだろう。

 

いよいよ明日はアイルランド戦である。

桜はどう舞うだろうか…。

それではまた。

釜石鵜住居復興スタジアム(M)

ラグビーワールドカップ2019日本大会が始まった。 

ガチガチだった日本代表の初戦も、

終ってみれば勝ち点5を得て、

まずまずのスタートを切れたように思う。

まずまずというのは、

今大会の目標がベスト8ということなので、

勝ち方にも多少こだわってしまうのだが、

とにかく勝ててよかった。

 

7月末、地元の高崎イオンで

行政主催のイベントが開催され、

医師会や薬剤師会とともに、

イベントへの協賛企業として

企業ブースに出展をした。

ちなみにこのイベントは年に4回あり、

出展団体や企業は毎回ほぼ同じなのだが、

このときはちょっと違った。

 

なんと会場の片隅に

地元(群馬県)のラグビー協会がブースを構え、

ワールドカップのPRをしていたのだ。

事前のレイアウト図にはなかった。

どんなコネクションがあろうと、

どう考えても場違いの感は否めないのだが、

大会は2ヵ月後に迫っているというのに、

こんな調子で大丈夫だろうかと

本気で心配したくなるような光景だった。

 

あれから早2ヵ月。

これが杞憂であったことは、

各地でスタートした予選会場が

ほぼ満員という事実が示している。

スタジアムチケットは、ほぼ売り切れだという。

ほんとうに良かった。

 

明日は新設された釜石(岩手県)の復興スタジアムで、

「フィジーVSウルグアイ」戦がある。

オールド・ラグビーファンにとって

「か・ま・い・し」には特別な響がある。

この記事を書くまで知らなかったのだが、

2018年8月19日、

本スタジアムの竣工記念試合として

新日鐵釜石神戸製鋼のOB戦が行われたのだった。

そこから、関連する記事を読み漁ってみたところ、

どの記事も感慨深く、胸が熱くなった。

 

私は「北の鉄人」の大ファンだった。

だからというわけではないけれど、

このスタジアムでワールドカップ

2試合が行われるということで、

「震災の復興と感謝」とともに

ラグビーの街・釜石」を

世界に発信できることを、

心からうれしく思う。

 

それにしても、この大会は

平尾誠二さんの解説で見たかった…。

 

それでは、また。