東京まで77.7マイル

思いつくこと、思い出すこと、思いあぐねていること。それから時どきワイヤーワーク。

夢見る人に話しかけてみた・・・

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 私が大好きな、仲の良い夫婦がいます。

 

奥さんは、服飾雑貨のデザイナーをしていて、

昨年は社長賞をいただいたと言っていたから、

とても優秀なんだと思います。

洋服好きの人だったら知らない人はいない上場企業です。

なのに、何1つ自慢めいたことは言いません。

 

彼女は仕事柄、海外出張が多く、

特に生産拠点のある中国へは、よく行くようです。

彼は家にいて、自分の仕事をしています。

 

物語はベッドの中。

夜中のことです。

 

彼女の寝言に気づいた彼は、耳をそば立てました。

どうも中国にいるようだけど、よからぬことが起きたらしい。

 

よく聞くと、中国人のアテンダーに助けを求めているみたいです。

どうやら出張中の中国で、バッグを何者かにひったくられた夢らしい。

アテンダーの中国人を盛んに呼んでいるのだが、どうやらこう聞こえます。

 

「きんぎょくさん、きんぎょくさん・・・」

 

夢を見ている人に話しかけてはいけないみたいだけど、

それを知ってか知らずか、思わず彼は話しかけてみました。

 

「なんか “キン◯マ”  みたいな名前だなあ」

     *すいません。一応伏字にしてみました。

 

夢の中にいた彼女は旦那の声に思わず

「ぷふっ・・・」と返したそうです。