好きと嫌い(S)
最近、音楽を聞いている時間が増えた。
何を聞くかはその日の気分で色々だけど、
聞いてみたい音楽の幅が広がったみたい。
これってブログを始めた影響だと思う。
自分は、割合と「好き嫌い」がはっきりしていて、
1度決めるとそれが固定化されてしまう傾向がある。
例えば音楽で言えば、
好きな曲、好きなアーティスト、好きなジャンルと、
「好き」になるのはそれほど多くはないけれど、
「好き」は少しあれば十分なので、
「新しい好き」を熱心に探すことを、あまりしない。
あれこれ聞くより、ふかぼりしていくタイプなのだ。
ところで、その「好き嫌い」を決めるのは
直感というか肌感覚に頼ることがほとんどで、
理由や理屈は、だいたいが後付けだ。
そもそも理由や理屈って、
「自分が好きなものや、好きな人」を、
「何で好きになったの?」と他人に聞かれたとき、
その人を納得させるためには必要かもしれないけど
まあその程度のもので、それ以上のものではない。
「どうして、あんな人を好きになったの?」
とか、少し意地悪なことを聞かれたって、
それにあれこれ理屈で答えるより、
ただ「惚れたから」と言い切る方が、
実は真実に近かったりするものである。
ところで、世の中には
「好き嫌い」をやたらと難しく考える人もいて、
そのロジックに「なるほどそういうことか」
と妙に納得することもあれば、
やっぱり「理屈じゃないよな」と、
違和感を覚えることもある。
この辺りは正に理屈じゃなくって、
それを聞くときのタイミングによって
受け止め方も変わるに違いなく、
結局どっちにもころがるものなのだ。
「理屈」と「感情」は、
いつだって紙の表と裏のようだけど、
実はどんなロジック(論理・理屈)も、
「感情を味方にしない限り本当は受け入れてもらえない」
そんなふうに思う。
それでは、また。