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思いつくこと、思い出すこと、思いあぐねていること。それから時どきワイヤーワーク。

ワイヤーワークの世界 Vol.4(M)

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Vol.1からVol.3まで、

ワイヤーが主役となる作品を紹介してきたので、

今度は裏方に徹したものを公開しようと思う。

時期としてどうかと思えなくもないけれど、

気が向いたときにやらないと、

いつになるやら分からないので、

とにかくアップしてみることにする。

 

植物関係のブログを拝見すると、

多肉植物を育てている方が多いことに驚く。

ご存知ない方のために簡単に書くと、

多肉植物(サキュレント)とは肉厚の茎や葉に

水を貯めることのできる植物で、

サボテン(カクタス)もその一種である。

基本的に丈夫で栽培の容易なものが多いので、

人気が持続しているのだろう。

 

植物の中でも相当地味なカテゴリーだったのに、

ジワジワと陽があたるようになってきて、

希少品種はとんでもない価格で

取引が行われるまでになった。

親指ほどの大きさで100万円などと聞くと、

驚きを通り越して怖い。

東南アジアの富裕層が

投資目的で買いあさっている実話を色々聞いたけど、

最近はどうなんだろうか…。

 

ワイヤーワークを初めた頃、

そこに載っていた「1枚の写真」を見せたくて、

友達がある洋書を持ってきてくれた。

それは多肉植物のリース」だったのだが、

その時、初めて多肉植物という存在を知った。

リースと言えば掛けるものだと思っていたのに、

そのリースはダイニングテーブルに置かれていて、

それだけでも新鮮だったのだが、

とにかく多肉の持つ不思議な美しさに魅了された。

 

今から20年くらい前である。

 

リースのベースをどうやって作るのか、

その本には書かれていなかったので、

その後試行錯誤を繰り返し、

ようやくオリジナル容器を完成させた。

素材はオール・ワイヤー(鉄)で、

キャンドルを立てる部分を付けたのが、

ちょっとお洒落で自慢だった。

この容器は植物が植え込まれることで

初めて用を足すものである。

植物が入った時点で完全に隠れてしまうのだが、

まあそれはしょうがない。

 

その後、多肉を植え込んだリースを

販売することになるのだが、

価格が高すぎて、あまり売れなかった。

 

こんな感じ。

直径は約27センチです。

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少し、早すぎたのかもしれない。

 

それでは、また。