東京まで77.7マイル

思いつくこと、思い出すこと、思いあぐねていること。それから時どきワイヤーワーク。

20th Century Boy:My favorite songs 27(SS)

事実はひとつ、解釈は無限という。

その通りだと思う。

「藪の中」で芥川龍之介が描いたことは、

今も現実世界で日々起きている。

こっちで本当のことは、あっちでは嘘だというし、

あっちで本当のことは、こっちでは嘘になったりする。

そんなニュースが多過ぎる。

 

ひとつの事実はひとつの見方にしか過ぎず、

そのひとつを持って、

これこそが「真実」であるというのは、

どうも違うのだろう。

「真実」というのは、

見方を変えた事実をたくさん集めて、

これ以上は無いと言い切れた時、

始めてその輪郭が露わになるものであって、

それは集めたものの核心というより、

ぼやっとした輪郭に包まれた、

総体なのかもしれない。

 

もっとも、集め切れるということこそが

すでに幻影なのかも。

youtu.be

今日の1曲は「20th Century Boy」

T.Rexです。

 

それでは、また。