東京まで77.7マイル

思いつくこと、思い出すこと、思いあぐねていること。それから時どきワイヤーワーク。

1月1日に思うこと(SS)

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今日は元日なので、

誰にとってもちょっと特別な日だと思われます。

 

だけど私にとっては誕生日でもあるので、

さらに特別な日。

とにかく今日から「昨日までの歳(年齢)」に、

「プラス1」を付けて暮らしていくことになる、

最初の日です。

 

それにしても、残り時間が少なくなってくるにつけ、

残り時間のことを考えることが多くなってきました。

 

ここに中身が半分入っている、

ウィスキーのボトルが1本あるとします。

 

もう半分飲んじゃったと思うのか、

まだ半分残っていると思うのか、

どちらの言い分も正しいけれど、

どう思うかは、自分次第。

 

時間は消費されていくものと考えるのか、

反対に蓄積されていくものと考えるのか、

それによって、

その人の生きる姿勢が変わってくるとも言います。

 

その通りだと思うけど、

正直、あといくつ歳(とし)を「プラス」したら、

こんな境地になれるんでしょうか・・・

 

新しい年が始まりました。

みなさまにとって、

本年が良い年になりますように。

 

それでは、また。

 

柔軟剤(L)

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こちら前橋、朝から快晴。

洗濯日和です。

 

下の子が帰省して

コストコに行きたい」と言い、

横からカミさんが

「ちょうど柔軟剤が終わりそうだから」と重ねて来た。

 

我が家で使っている洗たく用洗剤は

「アタック抗菌EXスーパークリアジェル」という、

よく近所のドラッグストアやホームセンターで特売になる、

極めてオーソドックスなもの。

すすぎ1回でもOKというところがポイントのようです。

 

色々ある洗剤の差別化は、

洗浄力を競うより香りなのかと思わされるけど、

「アタック抗菌EXスーパークリアジェル」は、

香りで勝負する洗剤ではないようです。

一応パッケージを確認したところ、

「すっきりしたクリスタルグリーンの香り」

と書いてあるので無香ではないけれど、

あまり主張しないといったところでしょうか。

そもそもクリスタルグリーンなんて、

具体的にどんな香りかよく分からない。

 

洗剤はともかく、香りといえば柔軟剤です。

昔は「ハミング」と「ソフラン」くらいしかなかったけど、

外国製のものもだいぶ身近になってきたようだし、

期間限定なども含めれば相当あるみたいだから、

香りを楽しみたい人にとっては色々迷うところでしょう。

 

外国製のものは比較的香りの強い製品が多く、

それらがよく売れているいるので、

負けじと国産も香りの濃度を上げてきているのでしょうか。

カミさんはそれが「気に入らない」と言う。

 

確かにカミさんの嗅覚は驚くほど鋭いのですが、

問題は、香りの好き嫌いが半端ないことです。

それは洗剤・柔軟剤にとどまらず、

香るものすべてに対して。

本人いわく、

「本当は良い香りのものを使いたい」けど、

そういうものが圧倒的に少ないそうです。

少ないながらあるのだったらそれを使えば良いと思うのですが、

そういうのはみんな高くて手が出ないということらしい。

新商品が出ると毎回店頭で「クンクン」しているけれど、

たいがい「うえっ」と鼻を曲げている。

まるで犬のよう・・・・。

 

みんなが大好きな「無印良品」の向こうを張って、

どこかが「無香良品」とかをシリーズ化したら・・・、

まあ、それほど売れないような気もしますけど、どうでしょう。

 

話がそれてしまいました。

柔軟剤です。

 

なので、我が家ではファブラッシュ (Fabrush)という、

無香料の柔軟剤を使っていました。

変な嘘っぽい香りがあるくらいなら、

無香料の方がいいということのようです。

問題は、あまりメジャーな商品ではないので、

近くの店にないということで、

結局ネット通販を利用して購入していました。

 

ところが2か月くらい前のコストコでのこと。

「あったあ~」とカミさんが喜んでいるので何かとみると、

無香料の柔軟剤が売っていたのでした。

バカでかい(5.73L)けど、コスパは良さそう。

これです(訳あって、後ろ姿)

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以来、毎日使い続けてそろそろ終わりそうだったのですね。

 

前振りが長くなりました。

さて、コストコの店頭です。

 

山のように積んである例の柔軟剤の前で、

息子が一言。

「お母さん、これ洗剤って書いてあるよ!」

 

最近、身体中が痒いと言って、

やたらロートAD軟膏を塗りたくっていたカミさんですが、

歳のせいでもなく乾燥のせいでもなかったようです。

タオルが「酒のつまみにある、乾き物のいかフライ」みたいに

パリッと仕上がっていた理由もわかりました。

 

柔軟仕上げに洗剤を使っていたのですから・・・・・・。

 

それでは、また。

寒波到来・・・(S)

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初めて使うオリーブオイルのボトルが、

どうも具合が悪く、イライラ。

 

実は、最近常用していたものが売り場になかったので、

やむなく別のもの(瓶入り2本パック)を購入したのだ。

容器が凝っていたのも目を引いた。

コストコでの話。

 

この容器は、栓を抜いたあと付属している別の栓を、

ヘンテコリンなバネ仕掛けで閉めるようになっている。

今どきこんなに手がかかっている容器は珍しいと思うけど、

それはともかく、スンナリと閉まらない。

 

なんとか無理に閉めようとしたら、

なんと、瓶(ガラス)が少し欠けてしまったのだ。

事件である。

 

レビューというのをしてみたかったので、

この際やってみようかとも思ったが、

とりあえずもう1本残っているので、

それもダメだったら辛辣なレビューを書いてみたい。

ちなみに、開封した後の瓶は、

ヘンテコリンなばバネ仕掛けのキャップを使わずに、

別のもので代用できたので一応なんとか閉まってはいる。

 

ところで、コストコが前橋に出店して早7年。

当時は4人家族に犬3匹だった我が家も、

今では2人と1匹

 

人が減った寂しさはそれほどでもないけれど、

家族のようだった2匹の犬が、

相次いで他界してしまったことの寂しさは、

未だに少しも癒えない。

 

ちょうど2年前。

7月に14歳のマリン、クリスマスの日に15歳のアドニスと、

半年足らずの間に、続けて2匹を看取った。

2匹とも、乳がんの手術と、再発による再手術を経て、

最後の2年間は介護に明け暮れた。

外出も間々ならなかったけど、

その頃のことが、

まるで昨日のことのように思い出される。

 

そのときのことを記事にすれば、

いつか皆さんが直面するかもしれない、

愛犬の介護に役立つかもしれないと考えながら、

思い出すのは元気だった頃のことばかりで

正直、なかなか書くことができない。

 

というか、ずっと書けないのかもしれない・・・・・・。

 

オリーブオイルの話だったのに、

なんでこんなことを書いているのか、

よくわからないけど、

いよいよやってきた寒波のせいだろうか。

 

寒さが増すと、

ずっと一緒に寝ていたアド(愛称)のあったかさが

恋しくなるのかもしれない。

 

それでは、また。

オリーブの木 その2(S)

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昨日、オリーブの木の剪定を記事にしましたが、

これからオリーブの木を育ててみたいと考えている人に、

誤解を与えるといけないので、少し書き足してみます。

 

地植えにすると結構大きくなる!

 

これはその通りなのですが、

言い換えれば鉢植えにしておけば、

やたら大きくなる心配はないということです。

クリスマスの時期には雑貨屋さんでも売られている、

30センチくらいの可愛いゴールドクレスト

最近は品種もいろいろあるようですが、

これなども、地植えにすると、

手がつけられないくらいの高さになるものがあります。

へなちょこな三脚では刈り込みも出来なくなってしまうほどです。

 

植物にとっては地面に植えてもらったほうが嬉しいと思うのですが、

その後の成長によっては、

そのまま植えておくことがはばかられるような、

たとえば垣根を越えて、

隣家に大きく張り出してしまうこともあります。

 

手に負えなくなって、

やむなく切り倒さなければならない事態になるくらいなら、

鉢植えで育てたほうが良い場合もあるのかな、と思います。

 

とにかく、地植えにする場合は十分に成長した姿を想定し、

余裕を持って植え込みたいものです。

 

昨日記事にした、剪定を終えたオリーブ(Cipressino)は、

塀からの距離をあまり取らずに植えてしまったので、

見ての通り、トップの枝ぶりが窮屈です。

もともと塀の向こうは「田んぼ」だったので、

枝が塀を越えてもあまり気にする必要がなかったのですが、

宅地になって家が立てば、そうも言ってられません。

ですので、これは自戒を込めてのアドバイスです。

最初はちょっと間が抜けて寂しいかなというくらいが、

ちょうど良いのかも知れません。

 

我が家は、もう1本地植えのオリーブ(Lucca)があり、

さらに21本の鉢植えがあります。

全部で20品種、24本になりますが、

そちらも暖かくなってきたら、少し書いてみたいと思います。

 

それでは、また。

オリーブの木の剪定(L)

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雪が降る前にしておきたかったことのひとつ、

オリーブの木の剪定をしました。

収穫のための剪定と樹形を整えるための剪定では違うようですが、

剪定の時期としては、2月~3月を勧めている方が多いようです。

ですが、個人的には夏場のものすごく暑い日を除けば、

いつでも大丈夫のような気がしているので、

重い腰を上げ、ちょきちょきとやってみました。

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これは最初に落とした枝たちです。

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さらに、次の日に落とした枝たちです。

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最後は、こざっぱりしたオリーブの木(Cipressino)です。

 * 選定前の写真を撮り忘れてしまったので、

   何がどう変わったのかが分からないですね。失敗。

   根元をパール(愛犬)が散策中でした。

 

一応2月~3月が良いのでは、と書いておきながら、

あえてこの寒い時期を選んでやった本当の理由は、

雪が降る前に、込み入った枝を落としたかったからです。

ですので、基本通りきっちりやりたい方は、

詳しく書かれた記事がいろいろあるので、

そちらで確認することをお勧めします。

 

2014年冬、2月14日から降りだした雪は翌朝まで止まず、

観測を始めてから過去最高だった36センチの2倍以上になる、

73センチを記録する大雪となりました。

私の住む前橋でのことです。

この記憶に残る日、私は伊香保温泉で缶詰となっていました。

このことは以前記事にしましたので、良かったらご覧下さい。

 

wired1997.hatenablog.com

 

さてオリーブの木です。

オリーブの木は地植えにするとすくすくと伸び、

5~6年も経てば4~5メートル程になります。

上に伸びるタイプと、横に広がるタイプの違いはありますが、

とにかく放っておけば結構な大きさになるのです。

大雪に見舞われた当時、

うちには7~8メートルになろうかという、

大きなオリーブの木が2本ありました。

その2本ともが、雪の重みに耐えかねて、

無残にも中ほどから折れてしまったのです。

家に居れば自分で雪を払ったりできたのですが、

あいにく前述のように伊香保で業者会だったため、

それができませんでした。

カミさんに電話を入れたのですが、

その時にはすでに庭に出られる状況ではなかったようです。

どちらも結構な太さの枝だったのですが、

湿った重い雪に負けてしまったのですね。

本当に可哀想なことをしました。

その後、やむなく折れた枝を切り落とすことになり、

描いていた樹形とは全く違う姿にせざるを得ないことになりました。

それでも1本の木は、勢いを盛り返し元気に育っているので、

今回、少し枝を払ったのです。

改めて写真で見ると、もう少し切っても良かったような気もしますね。

 

残念なのは、もう1本のオリーブ(Mission)です。

樹形の最も重要なポイントになる(素人目ですが)枝がやられ、

ちょっとヘンテコな形になったところまでは良いのですが、

半年前くらい前から少しずつ上の方から枯れ始め、

その部分を切っていったら、

ついに1メートル半位にまでなってしまいました。

切り口が、まだ新しいのが見て取れるでしょうか。

正直、なんの木だかわからない樹形です。

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何か悪い菌でも入ってしまったのかもしれません。

写真で見ても、手前側の葉色が違うのがお分かりかと思いますが、

この後、葉がカールし始めながら枯れていくパターンが続いています。

今は、この冬をなんとか乗り切って欲しいと思うばかりです。

 

冬本番はこれから。

いつどこで大雪に見舞われても不思議ではない、この頃です。

地植えの大きなオリーブは湿った雪に弱いのです。

樹形を楽しみたい方、

くれぐれも大雪の予報にはお気をつけください。

  

それでは、また。

将棋世界 その2(LL)

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将棋ネタで記事を書いてみたところ、

以外にも多くの方に読んでいただき、

正直、驚いています。

 

将棋人口レジャー白書で見てみると、

2017年の参加人口は530万人。

ところが2018年には700万人です!

なんと、一年で170万人増ですね。

 

理由は最高齢プロであった加藤一二三九段が引退し、

その最後の相手となった藤井聡太四段(現七段)が、

その後、歴代新記録となる29連勝を記録。

神武以来(じんむこのかた)と言われた天才加藤が、

平成の天才藤井君にバトンを渡すという巡り合わせは絵になります。

勝ち続ける藤井君を連日カメラが追いかけ回し、

お昼に何を食べたかまで話題になったのは記憶に新しいですね。

そんな背景もあって、

地味な将棋ネタでも読んで貰えたのでしょうか。

とにかく将棋好きとしては、嬉しい限り。

なので、今回も将棋ネタです。

 

実は、この直前まで将棋界は相当マズイ状況にあったのです。

発端は、ある棋士Aの告発でした。

内容は「棋士Bが、対局中に将棋ソフトを使っている」というものでした。

プロの対局は決着が着くまでに何時間もかかります。

トイレに何度も立つのは当たり前。

棋士Aいわく、

棋士Bはトイレの時間が異常に長く、

 将棋ソフトを使って現況を分析している」

というもので、事実であれば勿論いけないことです。

ちなみに両人とも将棋界を代表する実力者です。

 

しかし、そもそもプロたるものが、

将棋ソフトに教えを請うなんてことがあるのでしょうか?

ニュースになった時、

私にはこの告発がとても不思議に思えたのですが、

結局、棋士Bは日本将棋連盟から重いペナルティーを課せられたのです。

 

ところが話はここで終わらず、

「不正はしていない」という棋士Bの訴えにより、

三者委員会が調査に乗り出すことになります。

結果は、何と日本将棋連盟の裁定をひっくり返し、

晴れて棋士Bは汚名を晴らすこととなりました。

これにより、時の将棋連盟会長は責任を取り辞任することとなります。

ちょうど一年前のことです。

連盟の面子は丸つぶれでした。

 

それに追い打ちをかけるように、

現役の名人が将棋ソフトに敗れるという、

ショッキングな出来事が続きます。

若手棋士と将棋ソフトの戦いは将棋ファンにとっては人気の企画でしたが、

よもや名人(将棋界の最高位)が敗れることはないだろうと思われていました。

なのに、負けてしまった。

囲碁は少し前に同じ状況になったのですが、

将棋はさらに複雑な要素を持っているので、

ソフトがプロの頂点にいる人たちに勝てるのは、

まだまだ先だと思われていたのです。

 

ところが将棋ソフトは驚くべきスピードで進化していました。

ソフトを開発している人の棋力(将棋の実力)は、

マチュアの有段クラスです。

プロ棋士とは雲泥の差があるはずなのですが・・・。

一体どうなっているのでょうか。

 

とにかくこのことはプロ棋士アイデンティティーを脅かす、

日本将棋連盟にとっては頭の痛くなる結果であったはずです。

そこに現れたのが、藤井四段なのです。

その偉業にチャレンジする姿にスポットが当たり始めたことで、

その圧倒的な眩しさの前に、くすぶっていたモヤモヤも

何となくまあ良いかと、どこかに行ってしまったようでした。

藤井君の活躍を一番喜んでいたのは、

他でもなく将棋連盟だったに違いありません。

救世主といっても良いでしょう。

今考えても、

これ以上のタイミングは考えられないというところで、

ニューヒーロが登場したのですから。

 

今はどこの将棋教室も大盛況だと聞きます。

まさかこんな時代が来るとは全く予想できませんでした。

よく比較される将棋と囲碁ですが、

将棋のイメージは「縁台将棋」「賭け将棋」から来るように、

庶民的で賭け事の匂いもチラチラ。

かたや「旦那囲碁」と言われるように、

囲碁は殿様やお坊さんが打つ高尚な趣味という差。

私が夢中になっていたのは20年以上も前のことですが、

プロの将棋指しを目指す子供達も、

またそれを応援する大人たちも、

相当限られていたような気がします。

 

今はどうでしょう。

トップ棋士の年収が1億円を超えるようになり、

職業としての「棋士」は社会的な認知度も高まりました。

全国の才能ある子供たちが、

プロを目指して切磋琢磨しています。

随分と変わったものです。


ところで、私は子供達に将棋を教えようと思っていたことがあります。

薬局をしていた頃の話ですが、将棋教室の看板まで用意しました。

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これは友達に作ってもらったのですが、ご丁寧に両面仕上げ。

文字は彫ってあります。

写真画面(上)ではちょっと見にくいかもしれませんが、

右のほうに黒のマジックで詰将棋が書いてあります。

これは地元のホテルで行われた、あるタイトル戦を見に行ったときに、

大盤解説をしていた中村修八段(当時)にサインをお願いしたところ、

快く書いてくださったのでした。

結局、教室を開くまでには至らなかったのですが、

今となっては懐かしい思い出です。

 

暮れも詰まってきて、

今年一番楽しかったことは何だっただろうかと考えていました。

最初に思い浮かんだのが、春先にした同級生との将棋。

若い頃には随分指したけど、

最後に指してから多分20年くらいは経っているはず。

時々会って「そのうちやろうぜ!」って言い合いながら20年。

そのうちなんて言ってたら、死んじゃう年になってきたので、

本当に久しぶりにやってみたら、最高に楽しかった。

将棋ソフトがお利口になったことで、上達の方法が増えました。

遠くの将棋教室に通わず一人でも勉強できるのだから、

良いことに違いないのですが、

将棋の楽しみは勝ち負けだけではありません。

手強いソフトを相手に苦労して買った時の嬉しさはよく分かりますが、

それが記憶に残ることはほとんどありません。

ヘボな将棋であっても、たとえそれが「やられっぱなし」だったとしても、

その相手が気の合う友達だったら、その日のことは記憶に残るのです。

それを味わうことができるのも、将棋の素晴らしさです。

将棋は勝ち負けを決するゲームですが、

人と向き合ってこその醍醐味は、ソフトでは味わえません。

 

ちょうど一年前、

将棋界が直面していた未曾有の危機とも言える状況を、

一人の青年棋士が救ったというのは紛れもない事実です。

プロがソフトに勝ちきれない時代になった以上、

プロはその技量の卓越性のみではなく、

人としての魅力をぜひ磨いて欲しいなと、

ファンの一人として願うばかりです。

(もちろん、魅力とは聖人君子たれとか、

 品行方正であれということではありません。念のため)

 

まとまらない話になってしまいましたが、

将棋の面白さをちょっとでも伝えることができたら良いなと思い、

少し長い記事となりました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

メリー・クリスマス

 

それでは、また。

将棋「竜王戦」最終局(S)

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 第31期竜王戦最終局となった第7局が終わリました。

Abemaテレビの将棋チャンネルでライブ配信していたので、

終局間近からだったけど、かじりついて見ていたのです。

 

結果は広瀬章人八段が制し、見事新竜王になりました。

 

残念なことに最後まで羽生マジックと呼ばれる、

起死回生の手は生まれず、

これで羽生さんは27年ぶりに、

1つもタイトルを持たない無冠となったのです。

 

これを勝てばタイトル保持が通算100期という、

まさに前人未到の快挙となるところだったので、

まさに天国か地獄かという大一番。

それほどの大勝負だったのですね。

 

私は羽生さんを応援していたのだけど、

結果は結果。

広瀬さんは人柄もよく、

心より「おめでとう」と言いたい。

 

それにしても、対局で使われていた道具は

画面で見ていても、とても素晴らしいものでした。

駒の書体は錦旗。

第3局に使われたのが静山(有名な駒師)の駒でしたが、

今局も同じものなのかなあ?

盤も駒台も、当たり前だけど、滅多に見られない

「国の宝」みたいなものばかりでした。

 

これを見るのも将棋の楽しみです。

 (さすがにこのタイトルでは誰も読まないかと思いながら、

  我慢できずに書いてしまった。一応、日本将棋連盟参段です)

 

それでは、また。