読者を想う(S)
読者「0(ゼロ)」が、「1(イチ)」に変わったときの嬉しさは、
感動というか、まさに小躍りしたくなるほどだった。
そのとき思ったことは、どんな理由であれ、
読者になってくださった方への恩を忘れてはいけないということであった。
大袈裟かもしれないけれど、そのくらい嬉しかった。
だとすれば相手の方に感謝を伝えることとは別に、
自分自身にけじめを付けることも必要である。
私は古いタイプの単純な人間なので、
手っ取り早いけじめのつけ方と言えば、
その方に足を向けて寝ないということである。
幸いその方のブログタイトルには地名が入っていたので、
地図でおおよその見当をつけてみると、前橋からは南南東に位置していた。
間が悪いことに、私はそっち方面に足を向けて寝ていたので、
早速、翌日からベッドの向きを入れ替えたのだった。
具体的には新潟・長岡方面に足を向けて寝る感じである。
次に読者になってくださった方には、
初めて「コメント」までいただいた。
「どんどん書いてください」と書かれていて、
まるで声が聞こえてくるようだった。
こんな感じで書いていけばいいんだと、勇気をもらった。
この方の所在地は前橋から南南西方面ではないかと推測されたので、
ベッドを動かす必要はなかった。
そのときイメージした
「読者が増える度にベッドの向きをクルクル変える作業」は、
それだけでなんだかウキウキしてくるものだった。
このまま読者が増え続けて、
いつか360度どちらにも足を向けられなくなったら、
いよいよ立って寝るのか?とバカなことを考えていたが、
幸か不幸かベッドの向きは最初に動かしたままである・・・。
それでは、また。