誰に届けるの?(L)
今日はセグメンテーションとターゲティングのお話です。
とある商品やサービスを思いついたとします。
それを誰に使って(買って)もらえるかを考えることは、
機能やデザインや価格と共に、
商品化を進める中で大事なポイントとなります。
誰に使って(買って)もらいたいかということもあるでしょう。
「誰に」を想定するというのは、
市場(消費者)をいくつかのグループに分け、
その中から有効なグループを選び出し、
そこに働きかけることです。
グループに分けることがセグメンテーション、
どのグループに働きかけるかがターゲティングです。
当たり前のようですが、それを意識するかどうかが大事なのですね。
ある1群をグループ分けする場合も、
いろいろな分け方が考えられるので、
分け方にも工夫が必要です。
年齢、性別、価値観、ライフスタイル、家族構成、住んでる地域、
・・・等々ですね。
面白いのは、あるグループを想定(ターゲティング)して作られたモノが、
まるで想定していなかった層に受け入れられることがあるということです。
最近、TVニュースで「ワークマン」が取り上げられていました。
少し前にも別の局で見ているので、
プロモーションではないと思われます。
「ワークマン」はワーキングウェア、
つまり作業服関連商品を扱う店です。
要は職人さん向けの店ですね。
群馬発祥で全国展開(800店を越えたようです)し、上場もしていますが、
店舗はコンビニ程度の大きさで、
外観はお世辞にもお洒落な店構えではありません。
軍手あります!みたいな感じです。(ワークマンさん、ごめんなさい)
そんな「ワークマン」に若いママさんたちが来るようになったそうです。
職人さんの連れ合いではありません。
とにかく今まで完全にスルーしていた人たちが、
来店するようになったのです。
理由はズバリ商品の良さ。
TVではジャンパーを取り上げていましたが、
「デザインがシンプル」「高機能」「驚くほどの低価格」
というのが高評価のポイントです。
無印良品を見た後、ワークマンをチェックするなんて、
少し前までは誰も想像すらしなかったと思うのですが、
そんな消費行動が生まれるかもしれません。
商品開発の担当者にとっては、
ものすごく嬉しいニュースに違いありません。
こんなこともあるのですね。
はてなブログを始めるのにあたって、
グループに参加することになりました。
ひとり3つまでということで、
私は「ガーデニング」「ハンドメイド」、
最後に悩んで「雑談」に登録しました。
グループは小さなコミュニティーのようで、
同じ趣味を持った人の記事を探すにも手間が省けますし、
読んでもらうにも好都合です。
たとえ相手の顔が見えなくても読んでもらえるかもしれない人を、
何となく想像しながら書くことができるので、
初心者にはありがたい仕組みです。
そこで感じたことはいくつかあるのですが、
今日のテーマは「セグメンテーションとターゲティング」ですので、
また別の機会にしたいと思います。
セグメンテーションを、身近な例で見てみます。
たとえばスーパーマーケット。
野菜、果物、肉、魚、酒類、冷凍食品、・・・等々と、
売り場を商品グループごとに区切ってあります。
それぞれはさらにグループ分けされ、
肉であれば、鶏肉、豚肉、牛肉・・・等々と、区切られています。
スーパー業界では商品の区分を「カテゴリー」と言いますが、
とにかく消費者が商品を選びやすいように、
グループごとにまとめ、区切って陳列するということですね。
時どきバナナの横にポッキーが1つ置いてあったりしますが、
あれは単にマナーの問題です。
話を戻します。
本来ならばカテゴリーの違う商品を、
別のカテゴリーのところに敢えて置く事を、
カテゴリーミックスと言います。
マーケティングの手法ですね。
手法的には随分前からあると思うのですが、
今なら大根や白菜の隣に「鍋の素」を置いてあったりするのがそうですね。
本来あるべき(置かれているべき)所から、
別のグループにお邪魔すると、目につくという事です。
目につくことは、購買に結びつくのですね。
閃きました。
記事は目立たなくては読んでもらえません。
ブログ運営にもマーケティングの手法を生かさない手はありません。
できるだけ異質なグループに鞍替えし・・・
それもなるべく真面目そうな人が集まっているところが良さそうです。
日々アップされる、堅く哲学的な香りのするタイトルに混じって、
柔らかで、どこかホッとするようなタイトルの記事がアップされる・・・。
箸休めみたいなものです。
ついフラフラっと読んでみるか・・・と。
いかがでしょうか。
追記
一気に書いてみたけど、
バナナの横に置いてあるポッキーを買う人っているんだろうか?
それでは、また。