東京まで77.7マイル

思いつくこと、思い出すこと、思いあぐねていること。それから時どきワイヤーワーク。

記憶の引き出し(S)

取引先のところへ向かう車の中で、

地元FM局とAFNを交互に聞いていると、

唐突に「ペットはカーペットの敵」という

キャッチコピーが頭の中に浮かんだ。

 

思わず「ペットはカーペットの敵」と、

口に出して言ってみたものの、

何でそのコピーを思い出したのか、

放送の内容が引き金になったとも思えず、

しばらく考えてみたのだがよく分からない。

大体このコピーは30年位前に聞いたはずだけど、

何の商品に使われたものだったのかも思い出せない。

とにかく、30数年の時を経て、

何の因果かこのコピーだけが、

ぽっと浮かんだのだ。

 

考え様によってはキャッチコピーとして

記憶の何処かで生き続けてきたわけだから、

物凄いチカラを持っていたとも言えるけれど、

もしやこれって何かの啓示なのだろうかと

別の角度から考えてみたものの、

やっぱりというか、見当もつかなかった。

そうこうしているうちに別のことを考え出して、

そのキャッチコピーは何処かに行ってしまった。

 

帰社してデスクワークをしていると、

何か中途半端なままにしている考え事が

あったような気がしてきて、

記憶を辿ってみたけど思い出せなかった。

 

ふと思い付いた言葉や何らかの事が

次々と連想を生み、

「これをネタにブログに書いたら面白いかも」と

ひとりニヤニヤしたりすることはないだろうか?

そんな高揚感も、いいとこ数分くらいで、

数分後にはまた別のことを考えているものだ。

急ぎ殴り書きでメモに取ったとしても

あとで見返してみると何てこともなく、

メモは記事になることなくゴミ箱に行く。

だいたいそれの繰り返しだというのに、

仕事を終え帰宅する車の中で、

なぜか、もう一度蘇ってきた。

 

なかなか、しぶといじゃないか。

「ペットは、カーペットの敵」

 

それでは、また。